剃刀に凝りだして3年強。今の自分のウェットシェービングは大体こんなやり方です

この記事は約13分で読めます。

突然ですが、今の自分のシェービングのしかたについて書くことにします。

ここで紹介しようとするやり方は、決してこれが正しいとか間違ってるとかを論じたいのではありません。
自分がWEBでほかの人のやり方が紹介されているのを見たら参考になったので、ほかに参考にされる方がもしいるのならそんな人の役に立てるかも、と単純に「今の自分はこうやってます」というだけの話です。

良し悪し色々あるかと存じますし誰の何にも参考にならないかも知れませんが、「素人が浅はかに楽しんでるな」程度のあたたかい目でご覧くださると幸いです。

自分のシェービングタイムは朝のシャワー時

自分の髪は寝ぐせが凄かったので、寝ぐせ防止のために今も「シャワーを朝に浴びる」という習慣があります。

またひげには蒸らすと柔らかくなる性質がありますので、シェービングは事前にタオルで顔を十分蒸らすと効率が良くなります。
ということは、既にひげが蒸らされてる入浴時にシェービングをすると、時間効率的に一石二鳥です。

だから自分のシェービングタイムは「朝の入浴時」です。

シェービング前の習慣

毎朝の入浴の際、その日使うカミソリとブラシを選んで、浴室に持って入ります。
選ぶこの瞬間、朝のなんとも言えない至福の時です。

もしこのとき西洋剃刀を選んだのなら、ここで革砥でストロッピングをします。

またブラシをシンセティック以外の獣毛にする場合、ブラシを5分ほど水に浸ける必要があります。
ですので自分はシャワーの最初にはまずブラシをお湯に浸すことを、忘れないようにどのブラシを選んでも習慣にしています。

また、シャワーは最初20秒ほど冷水が出ますが、この冷水を洗面器にはっておきます。
あとでこの冷水をアフターシェーブの引き締めに使うからです。

ラザリング

ラザリングとは、シェービングに使う泡「ラザー」をブラシで作る作業です。

缶入りフォームやジェルに比べると、ラザリングは多少の手間がかかります。
今でもフォームやジェルが十分役立ってる方は、このラザリングの項を読み飛ばしても構いません。

でも「クリーム」で「フェイスラザリング」をチョイスすれば手間はそれほどでもなくなりますので、今でもウェットシェービングをしてる方はこの機会に是非毎日の「モコモコ・モフモフ体験」を試してみることをお奨め致します。

ボアブラシやシンセティックブラシだとそんなにお値段は張りませんし、ソープやクリームは缶フォームやジェルと比べ、なかなか使い切ることが出来ません。
コスパやSGDs方面にご興味の方にもお奨めしたいので、良ければこの項もご一読にお付き合い下さると幸いです。

ブラシについて

主なシェービングブラシは毛の種類で次の3つです。

  1. バジャーブラシ(Badger・アナグマ毛)
  2. ボアブラシ(Boar・豚毛)
  3. シンセティックブラシ(Synthetic・合成繊維)

1と2の獣毛ブラシは、使用前に吸水させるため5分ほど水に浸してから使います。

泡を作る方法

自分は主に次の2種類の方法を多用しています。

ボウルラザリング

2つ前の写真のように、泡立て用のボウル内でブラシを回し、ラザーを作ります。

なお自分は以前こんなお椀を使ってました。

ボウルラザリングは、きめ細かいラザーを大量に用意してゆっくりシェービングしたいときにお奨めします。

フェイスラザリング

ボウルで受けず、ソープをブラシにロードしたら顔で直接そのままブラシを回し、顔で泡立てます。

こちらは急ぐときに多用してます。

ラザーの素

自分が使ってる材料のは次の2つです。

シェービングソープ

VALET AutoStrop

チューブ式クリーム


方法と材料の組み合わせは

ソープクリーム
ボウルラザリング
フェイスラザリング

自分の場合主にこの4通りのパターンとなります。

マイデフォルトはパターン①のソープによるボウルラザリングです。

ボウルラザリングは主にジャーに入ったソープを選んだ時に行います。
ジャーの中でブラシを回してソープを乗せ(ロード)、そのブラシを今度はボウルで回して泡立て、ラザーを作ります。

一度のロードでソープが足りないときは、ソープジャーから二度目のロードを行い、ボウルラザリングを重ねます。
二度ロードするとほぼ満足いくラザーの量を得ることが出来ます。

また、

急ぐときはフェイスラザリングしてます。

このときソープではなく

チューブ式のクリームを選ぶ(パターン④)と、ジャーからソープをロードする時間も節約できます。

チューブ式クリームでのフェイスラザリングは、まるで歯ブラシに歯磨き粉を乗せて歯を磨くかのように、シェービングブラシにクリームを乗せて顔面で泡立てる、という手順です。

なおチューブ式のクリームでボウルラザリング(パターン③)してももちろん構いません。

自分の場合チューブには手っ取り早さを求めてるので、クリーム+ボウルの組み合わせは個人的に最近減ってきてます。
でもモコモコラザーを大量に手っ取り早く作るための最善の方法と思います。

パターン②の「ジャーのソープでフェイスラザリング」をするときもあります。

今日は多少急ぐのでフェイスラザリングだけど、クリームではなくソープを使いたい、ってときにソープでフェイスラザリングすることもあります。
ただし、ボウルラザリングだと気にする必要のないことですが、自分の場合は一度顔でラザリングしたブラシを再度ジャーに入れることに、なんとなく抵抗感があります。

顔の皮脂がジャーの中に入るのでは?

ということを気にしているからで、フェイスラザリングの時にはジャーのソープのロードを二度漬け禁止にしています。
これは自縄自縛のマイルールです。

従ってソープでフェイスラザリングしたいときは、ロードが一度で済むように、たくさんソープを乗せられる大きめのブラシをいつも使っています。

スティックタイプのソープ

なお、以前スティックタイプのソープを使っていた時は、ソープを直接顔に刷り込むことが出来るので、チューブ式クリームよりも時短で効率的だなと思いました。

缶入りフォームやジェルをお使いの方にブラシを奨めるなら、チューブ式クリームに加えて本当は「スティックタイプのソープ」もお奨めしておきたいですんですが…
スティックタイプのシェービングソープって、海外通販じゃなければ高いんですよね。
もしちょっと高級な普通の石鹸に近い価格で売ってたら、缶フォームやジェルよりもかなり長持ちするので、コスパ面でも人気でると思うんだけど、

 

どっか国内で作ってくれないかな…

 

と数年前から望んでおります(一応ちらっと自分で作ってはどうかと思って調べたところ、石鹸製造の許認可ってものすごい手間と投資が必要だと聞いて断念)。

剃る

自分がシェービングに使う剃刀の種類は、

カートリッジ式


Gilletteフュージョン、Schickクアトロ、Featherサムライエッジなどの各規格

両刃カミソリ


Featherポピュラー、Merkur34Cなど

片刃


【ビンテージ】Schickインジェクター、【ビンテージ】Valet AutoStropなどの各規格

西洋剃刀

と様々です。

本体を安く売って替刃で儲けるというジレット商法からの脱却を図って色々試行錯誤した結果、自分は上記の種類すべてに手出ししていまい、まったく節約にはなっていません。
どれか1種類に絞ればランコスは高くありません、と言いたいのですが説得力なしです…断捨離しよう。

この3年余りでそれぞれの剃刀を試行錯誤してたら、いつの間にか今のシェービングは、どの剃刀を使ってもだいたい同じような以下の手順に落ち着いてきました。

どの剃刀でも両手を使い、持ち替えて剃ってます。

もともと自分は左利き気味ですが、

  • 西洋剃刀では、使えるのなら両手を使った方が捌きやすい
  • 両刃カミソリでも、両側の刃の減りを均等にしようと、持ち替えるときに使うエッジを切り替える癖をつけとく(これもマイルール)

ということを励行してたら、全てのカミソリを両手で扱うようになっていました。

剃る時は肌を張る

剃る際は、出来るだけ肌をピンと張ってます。

刃に押されて刃の直前で肌がたわんで切れてしまうことを防いだり、寝てるひげを起こしたり、という意味があると思っています。

肌を張るために、手をあてて肌を伸ばして張ったり、口の周囲だと空気や舌を入れて膨らまして張ったりします。

張り手は特に西洋剃刀だと必須ですし、その他の安全カミソリでもひげを起こせるので、自分はどのカミソリを使ってても励行してます。

2パスで剃る

以下の図は、自分の剃る手順です。

矢印の意味は、

  • 黒細線・ヒゲが生えている方向
  • 青マーカー・1stパスで剃る方向
  • 橙マーカー・2ndパスで剃る方向

です。
この図で示そうとする内容を簡単に言うと、

  • 1stパス「顔の左側は左手で、右側を右手で、上から下に剃る」
  • 2ndパス「顔の左側は右手で、右側は左手で、耳側から顔の中心に向かって剃る。あご下だけは左手で右から左に剃る」

ということになります。

ウェットシェービングの基本は「順剃り」「横剃り」「逆剃り」の3パスですが、肌の負担を下げるため手数を減らすことをこれまで考えてきました。

自分の毛の生え方の

  • 口回りはいきなり横剃りも出来ず、また順剃りのあとに180度逆の逆剃りは厳しい
  • あご下はいきなり横剃りでも負担感を感じない
  • もみあげは張り手で補うと順剃りでもかなり剃れる

というような特徴を踏まえ、効率を追求しつつ、さまざまな種類のカミソリを混用する際にも戸惑わず、手数は減らしたい…と数年の試行錯誤の結果、この手順で2パスに収めることができました。

この手順によって、

1stパス2ndパス
顔のあごより上は斜め順剃り斜め逆剃り
もみあげはほぼ順剃りほぼ逆剃り
あご下はほぼ横剃りほぼ逆剃り

となります。

また、1stパスと2ndパスの間は、一旦顔のラザーを水で流します。これは

  • 触って剃り残しを確かめる
  • 2ndパスのためブラシのラザーを顔に追加する際に、1stパスで剃ったひげかすがブラシに混入しないようにする(これも自縄自縛ルール)

ためです。

西洋剃刀の持ち方

自分は両手が使えることもあり、今のところはこの2種類のグリップだけで何とか捌けてます。

基本のグリップ

ほぼすべてをこのグリップで剃ります。

別のグリップ

  • 1stパスの口の周囲
  • 2ndパスの際のあご下を水平に

という2つのケースだけは、こちらの別のグリップを活用して剃ってます。

今はこの2種類のグリップだけで稼働出来てますが、先日webで色んなグリップを目にしたし、また上記動画の「レギュラーナイフのようなグリップ」もモノにしてバリエーションを増やしたいと思います。

アフターシェーブ

アルムブロック

シェービングを終えたら、先に用意した冷水でアルムブロックを湿らせ、シェービングした箇所をアルムブロックで撫で付けます(この時もし切れてたら少し沁みます)。

撫で付けてから数10秒ほど放置して、最初に用意した洗面器の冷水をシェービング箇所に打ち付けます。
アルムを流すとともに、冷水による鎮静化も兼ねています。

アルムブロックで十分沈静化するので、アフターシェーブローションは最近あまり使わなくなってきました。
一方乳液は肌を保湿したいと感じるときに今もときどき使ってます。

道具を乾かす

アルムブロックを塗って放置した数十秒で濯いだカミソリとブラシは、入浴後に浴室から持ち出し自然乾燥させます。

同じカミソリやブラシを翌日も使うことなく、中1日は空けるようにしています。
とくにシンセティック以外の獣毛ブラシは吸水されており、乾くのに時間がかかります。

レアなことですが、もし炭素鋼の刃(替刃ではほとんど見なくなりました)を使ったときは、ここで水気を切っておかないと後で錆びの原因になります。
炭素鋼の西洋剃刀の場合は、事前に椿油を染み込ませたティッシュを用意しておき、水気を切ったのちにこのティッシュで刃に油を引いてました。
入浴時に剃る唯一のデメリットは、この刃が錆びるリスクの増加です。

刃の維持

替刃交換サイクル

替刃式カミソリの交換サイクルは、自分の場合

  • 両刃カミソリ
    だいたい3・4日前後
  • 片刃カミソリ
    おおむね5日から1週間程度
  • カートリッジカミソリ
    およそ2週間

程度です。
大体とかおおむねとか書いてますが、剃り味が悪くなり不快さを感じる時期が大体そのぐらいです。
両刃より刃線に倍の負担がかかるはずの片刃の方が若干長いですが、片刃は刃厚があるからではないかと考えています。

以上が自分のウェットシェービングの一連の流れです。
ネットで多くの先人が築いたノウハウを参考にしました。
長文をここまでお付き合いいただき、誠にありがとうございました。

最後は、西洋剃刀を使う場合の刃の維持についてですので、ご興味のない方は読み飛ばしてくださって構いません。

西洋剃刀を研ぐ

研ぐ訓練を始めた当初はなかなか刃がつくようになりませんでした。

試行錯誤している間、参考にと

このような古書を入手したり、とにかくネットで色々調べて、たくさん研いでいました。
この著作物の内容をWEB転載するのは憚られますが、書いてあることを参考にしてたら、いつの間にか刃がつくようになりました。

一度刃がついた剃刀はそれ以降、粗い番手の砥石で砥ぐ必要はなくなります。
そして、その後それなりに西洋剃刀でのシェービングができるようになってきたことで、多少は刃先の状態をイメージ出来るようになってきました。

それからは「どの砥石から研ぎ始めるか」を使い分けるようになりました。

荒砥・中砥・仕上砥・超仕上砥

荒砥中砥仕上砥革砥
①剃る都度ストロッピング
②ShaveReadyにする8の字
③刃をつける8の字
④刃線や刃肩の修正並行研ぎ

この使い分けを説明する例を、剃刀を入手したときでいえば、

腕毛を試し剃りし、剃れるか剃れないか試します。
  1. そのままで使えるぐらいピンピン剃れる剃刀は、砥石を使わず①の革砥でストロッピングします。
  2. 剃れるけどスムーズでなかったり、剃れないようだけどキューティクルが引っかかるような剃刀は、②の仕上砥から始めます。
  3. 全く剃れない場合、剃刀を見た外観で問題がなさそうな場合は③の中砥から始め、仕上砥・革砥と移ります。
  4. 外観で、刃肩や刃線が均一な平面でなかったり、刃線に錆が入ってたりと問題のある場合は、④の荒砥からまず始めます。

だいたいこんな感じで使い分けてます。

ShaveReadyになって登板可能になり選手登録されたら、あとは①を繰り返します。

また使用を繰り返しているうちに切れ味が悪くなったなと感じたら、たまに②をします。

最近は

8の字研ぎをするようになりました。

先ほど紹介した講習録には8の字砥ぎは書いてませんでしたので、この研ぎ方は完全に我流です。
自分の8の字研ぎでは、

  • ワイパーブレードの動きのように弧を描くことで、刃元から刃先を均等に研ぐ
  • 砥石の表面の水を掬うというか薄皮をスライスする程度の軽い力で研ぐ

という点に留意しています。
V字研ぎとあまり変わらないかもしれません。

ちゃんとできてるか自信はないですが、2年ほどの練習で何とかひげを剃れる程度には研げるようになりました。
ただこれが正しいのかどうかは分かりませんので、そのうちまたやり方が変わるかも知れません。

仕上げ研ぎ用に石鹸水

先ほど紹介した講習録には、仕上げ研ぎ用に水を使わず、別途使う液体の製法が書かれていました。
著作物の内容転載は控えますが、その液を使うと切れ味が良くなる上、錆が入りにくく、長切れするとのことです。

本の製法のとおり(一部代用品を使い)その液を作って研いでみたら、砥石が真っ黒てかてかになってしまいました。
油研ぎだとこんな感じになるのではないかと思いましたが、確かに切れ味は良くなったような気がします。

ただし毎回砥石が真っ黒てかてかになるのには閉口したので、勝手ながら液の成分を弱め、ただの石鹸水にしました。
石鹸水だけでも砥石は少し黒くなりますので、多少の効果はあるものと思われます。

コメント

  1. うにぞう より:

    こんにちは
    他の方の洗面所を覗くのは楽しい。
    なんだか、変なフェチが目覚めてしまいました笑
    「シェービングは何をやってもアリ」という考え方、私も全く同感です。
    それでこそ他の方のブログを読む愉しみが生まれると思うのです。
    そういったエコタウンさんのスタンスが好ましく、ここに来るのが楽しみになります。

    「ソープの自作」について、確かに国内産でスティックは見たことないですね。
    私も興味ありましてそのうちトライしてみようと思っています。趣味の範囲ですが。

    ところで写真に登場している「こけし」ハンドルのブラシ、とても気になっています。
    おそらく自作されたのではないかと思っているのですが、着想が素晴らしいです。
    DIYのエコタウンさんの個性が光ってると思います。

    次の記事を楽しみにしています。

    • Eco_Town Eco_Town より:

      うにぞうさまこんにちは!
      お読みくださりありがとうございます。

      私もシェービングの学習のために日頃からよく様々なシェービング動画を見ていますが、これは傍目には延々とおっさんがヒゲを剃っている動画を熱心に見ている、という絵図なことを辛うじて自覚しています。

      写真のこけしブラシは、地元の職人の方に特注したものです。
      荒唐無稽な依頼に職人の方も驚かれたと存じますが、チェス駒やマトリョーシカなどもお作りの気鋭な作家さんだったことも幸いしたのか、快く製作をお受けいただきました。

      またナイスなボウルのご紹介、ありがとうございました。
      軽いだけでなく、木目のマットな表面が泡立ちに影響することを実感できました。
      既にボウルラザリングの主戦になってます。
      機能的に優れるものが入手性も良いなんて最高です。