両刃カミソリ剃刀

両刃カミソリの替刃研ぎ器「はやと」を使って古い替刃を研いでみた

この記事は約3分で読めます。

WEBのフリマやオークションサイトでビンテージ剃刀を取引する人はお分かり頂けると存じますが、入手したビンテージ剃刀には同梱で替刃が付属してることが多いです。

その同梱の替刃がステンレスなら

このように一見して替刃も使用可能。

炭素鋼な替刃の場合も、古いものでなければ明らかに問題なく使用できるときもあります。

一方、ステンレス替刃誕生前時代にまでさかのぼるほど古いビンテージ剃刀に付属の替刃は炭素鋼ですので、大体の場合は錆などで使用できない状態です。

さて、今回の問題は

このような古い替刃をつい「使ってみたい」と思ってしまう

ときです。

これまでは錆びた同梱の炭素鋼替刃はほとんどの場合使わず廃棄して

外の包装紙だけをコレクションしていました。

でもたまに状態の良い替刃を見ると「使ってみたいな」と思う場合があります。

ケース1 見たことない形状

この替刃はかなり古いもので、おそらく大戦前後のものと思われます。
まず穴が通常の両刃替刃と異なりますが、一番の違いは刃厚です。

現在の両刃替刃の刃厚は約0.13mmですが、この替刃は0.2mmほどありました(ノギスで実測)。
穴形状と刃厚から、もしこの刃が使えたらきっとたわむことなくバリバリと斬って進むことが想像されます。
このように想像力を働かせてしまうと、思わず使ってみたくなります。

ケース2 錆が少ない

フェザーの替刃。

ちょっと錆が落ちれば使えそうなんだけどな、というSGDs感です。
現代の両刃替刃と微妙に穴の形状が違います。

こちらはなんと資生堂の替刃。

状態が良いので、何とか使ってみたくなります。

私と同じようにこれらの替刃を使おうと思ったそこのかたへ。
世の中にはこのような逸品が存在します。

富士電機製 両刃剃刀 替刃研ぎ器「はやと」です。

以前ネットオークションで購入していました。

開いた中はこのようになっています。

なんと、富士電機様の公式にも本器に関する記事を発見しました。

2017年2月号 特集 - FOLSガーデン通信 - 富士電機OB - 富士オフィス&ライフサービス(株)

それでは研ぎ器を使ってみます。

この研ぎ器を使う前に、研ごうとする替刃をベビーオイルをしみこませた不織布で拭きました。

汚れ落としと錆止め、そして油研ぎの効果も狙っています。

動作はこのように簡便です。

前述の資生堂替刃(研ぐ前)です。

研いだ後はこちらです。

明らかに刃がついてます。

こちらは前述のフェザー替刃です。

研いだらこのようになりました。

錆スポットが小さくなり、また刃こぼれも少し解消されました。

この刃線を撮影したカメラはこちらです。

剃ってみました。

前述の刃厚のある3つ穴の替刃を研いで剃ってみました。

しかし残念なことに、あまり良いインプレにはなりませんでした。

今回研いだ替刃<5日経った替刃<研いだストレートレザ<おろしたての替刃

今回はもともとの研ぐ前の替刃がダメだったんだと思います。

次は古くて錆びた刃ではなく、新しい替刃を5日ほど使ってから試してみます。

※古い替刃を使用する際は念のため、使用直前にアルコール消毒するようにしています。

コメント

  1. Maciej Nalecz より:

    こんにちは、私は古いカミソリの刃の包装紙を世界中から集めています。 喜んで交換させていただきます。

    • エコタウン より:

      Maciej Naleczさまこんにちは!
      コメントありがとうございます。
      同じようなことをしてるかたがいると知って嬉しいです。
      メールさせていただきます。