先日作った棚にシェービング用品を移動した際、
ずっと放置してた日本剃刀の存在に気づきました。
これは3年ほど前のオクで見つけ、ジャンクでも研いだらなんとかなると思って落札したものです。
落札価格は千円弱程度と記憶してます。
しかし実際に研ぐと、柄が砥石に当たったり、また切刃と肩で出るはずの平面が出なかったりなど、研ぎ方が悪かったのか当時の腕ではいくら研いでも刃がつきませんでした。
結局そのまま放置してしまい、今日まで存在を忘れていました。
しかし3年たった今は当時と違い、砥石も増えてそれなりに色んな刃物も研げるようになりました。
電動工具もそろってます。
せっかく久しぶりに見つけたこの
日本剃刀を研いでみることにしました。
どうせ平面が出てないのならこの際、刃先側に比べて刃元側が減り傾いてる状態を改善します。
こんなイメージの手順です。
現状左側の図のような状態の刃を、まずは真ん中の図のように刃先を刃元と同じぐらい研ぎ減らします。
その後右図のように、刃肩と切刃に平面が出るまで研ぎます。
なおこの記事の内容は全て自己流の実験ですので、内容の正しさは保証しておりません。
試してみる際は自己責任でお願いします。
ビニテで刃元をマスキングし、刃先を荒砥で研いで減らしました。
この刃中だけが膨らんでる状態から、刃肩と切刃に平面が出るまでとにかく研いでいきました。
また廃棄処分の鋸の柄から剥がした藤を巻き、カシューを塗りました。
そして裏すき。
道具には最近入手した木工旋盤をつかいました。
温度が上がり過ぎないように、ちょっと削っては水冷を繰り返しました。
さらに中砥→超仕上砥でひたすら平面を出していきました。
最後に軽くなでる程度で数回革砥をかけたら、ようやく初めて腕毛が剃れる程度の刃をつけることができました。
さっそく剃ってみました。
剃れてます。
ただ、まだこの1本で深剃りまではできず、剃りの仕上げは両刃カミソリに任せることになりました。
しかし曲がりなりにも初めてここまでこぎつけたことで、今後も引き続き使いながら砥ぎ続けるきっかけになりました。
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