両刃カミソリ初心者だった使い始めのころ。
まだ当時は自分のひげの毛並の方向を深く把握しておらず、まだ持ち方・手順や段取りが確立できてなかった時期でした。
そのころ
両刃は両側に刃があるけど、もしかして両方ある刃のうちの片側しか使ってないんじゃ
という懸念をしてたことがありました。
もし両刃の両側を均等に使えていないのであれば、使用頻度の低い側の刃はまだ使えるのに捨てることになり、これは廃棄コストを考えると経済合理的ではありません(それでもX枚刃カートリッジと比べると高い経済合理性ですが)。
両刃のエコさを極めるためには、剃る際に
- 両側の刃を意識的に均等に使うか、
- 両刃の替刃の片側だけ使い、限界まで使ったのちに、使用していない側と入れ替える
ようになるしかないと思い、この2のような構造のホルダを妄想して図面まで描いたものでした。やばい。
しかしその後、西洋剃刀も使うようになってからは両刃ホルダで剃るときも西洋剃刀と同じように両手で扱えるようになりました。
その際、剃刀を別の手に持ち替えるときに刃の使用する側も一緒に切り替える癖をつけたことで、1の「刃の両側を均等に使える」ようになりました。これでこの「両刃の片側しか使っていない」懸念は払底することができ、上記の2の妄想はいつしか忘れてしまいました。
そして現れた、
RazorockのSafety Razor “eco”
図面まで描いた空想が実現しました。
商品説明には「なぜエコかって?使っててエコノミカルだし、エコロジーに親和性があるから」と書いてます。
私には「刃を半分に折ってしまえば、ホルダに固定する際の刃の安定度が下がるのではないか」という思い込みがあったので、両刃替刃の片側のみを使うホルダを空想してた頃は替刃を半分に折って使うという発想は微塵もありませんでした。
届きました。
写真の真ん中の金色のホルダです。
CROWNのHalf Bladeが100枚同梱されていました。
たまたま手元に
似たようなホルダがあるので、これと比較してみます。
左の黒いのはRazorock Black Hawk V2、右のゴールドが今回のRazorock ECOです。
どちらもアルミニウムのCNC加工です。
そしてどちらも重さは37gでした。
Black Hawkは替刃にフェザー・プロフェッショナル系の片刃を使用するのに対し、ECOは両刃の半分を使用します。
トップキャップの裏に生えている4本のピンで刃を固定します。
刃を半分にしたらホルダ固定の際安定度が足りないのではないか、という懸念もどうやらちゃんとクリアしていそうです。
刃の露出量を比べてみました。
どちらもアグレッシブ度は同じような気がします。ただ刃厚が異なるので、そこがどうなるのか?
剃ってみました。
替刃は同梱のCROWNのHalf Bladeで剃ってみました。
剃り味については、他の方のツイートに「ゴールドステンレスに似ている」というインプレがありましたが、まさにその通りだと思いました。
プロフェッショナル系の替刃を使用するBlack HawkがヤングTに似ている、というのと刃厚的に好対照です。
最初ハンドルは溝が少なく滑りそうだなと思いましたが、端に比べ中央が太く膨らんだ形状により、思いの外すっぽ抜けの不安が感じられませんでした。
経済性
同梱のCROWNのHalf Bladeで3日剃れました。
普段は両側で分担しているシェーブが片側に集中するから3日はもたないのでは、と想像していましたが、3日目でもきちんと剃れます。耐久性もゴールドステンレス並みです。
同梱のCROWNのHalf Bladeは100枚入りでしたので、ホルダを除いたこの刃だけで単価計算しても1日当たり約10円と、すでに高い経済性を発揮しています。今後別の両刃替刃を使い始める場合のコストはおそらく一ケタと桁違いになりそうです。
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