取扱いに注意を要するウェッジ刃。

ウェッジ刃の研ぎに使える器具は、これまでウェッジ刃ホルダーに付属してた、棒状の研ぎ専用ハンドルだけでした。
ウェッジ刃を砥石で付属ハンドルを使いホーニングすると、こんな様子になります。
つづいてこちらは、同じハンドルで革砥によるストロッピングの様子です。
このハンドルでの研ぎは小指返しが使えないので、動画でおわかりのように特にストロッピングがぎこちなくなります。
誤って革砥を切ってしまう怖れもあります。
砥石でのホーニングなら、先日下記の記事に投稿したように

別のシャープナーを入手したおかげで、今後の目処はたちました。


このシャープナーは砥石でのホーニングに効力を発揮し、またストロッピングでの使用も一応は可能です。
ただし安全や作業効率を考えたら、ストロッピング用の研ぎ器としてはもっと良い「刃をビルトイン出来る本レザーのようなもの」を探していたところでした。

先日Half-DEのshavette「Parker PTB」を購入した動機は、実は
ウェッジ刃のストロッピング専用研ぎ器にしたかった
というものです。
Parker PTBにウェッジ刃を装着してみました。

完璧にピッタリ嵌りました。
ストロッピングに使えるほど適度な締め付け強度もあります。
でもParker PTB、思った以上に精度が高く緻密な製品で、ストロッピングに頻用してしまったらその精度が狂うのでは?
そしてParker PTBでのShavetteシェーブ体験が思いのほか良く、今後も実用し続けたくなってきました。
Parker PTBをストロッピング用に回すのが惜しくなってきた、ということです。
そこで別の
ウェッジ刃ストロッピング専用機とする格安Shavetteを購入。

入手先はAliExpress。
値段は何とたったの160円!
写真の下が今回買った格安Shavetteです。

この格安Shavetteからインナーホルダーを外し、ウェッジ刃を装着すると…

このとおりピッタリ!
Parker PTBよりもさらにキツめで、しっかりホールドされています。
このようにShavetteにウェッジ刃がぴったり嵌るおかげで、本レザーのストロッピングと同じように革砥でのストロッピングにも、小指返しを加えることが出来ました。
そして、砥石でのホーニングでも、このように快適な研ぎになりました。
コメント