ファーム・OS電脳

PXEサーバにした玄箱からxPUDを起動

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ご無沙汰しています。
先月0.9.2がリリースされた

軽量OS「xPUD」というものがあることに気付き、早速ThinkPad240Zで試して見たい

と思いました。
でもCDドライブのないThinkPad240はUSBブートもできません。

最終手段としては公式の「Install on Hard Drive」にある方法が使えると思いますが、
その前に、以前記事にした、

Debian化玄箱をPXEサーバにして、DynaTopにOSをネットワークインストール
突然ですが、私はToshibaのDynaTop2000というPCを持っています。 このマシンはだいぶ昔仕事用に中古で11,200円で購入したもので、CPUはCerelon433MHz、メモリ64M(増設できる128Mのメモリあり)と、ディスプレイが1024...

PXEサーバを入れた玄箱を使ってネットワークブートを試すことにしました。

玄箱のPXEサーバの環境は以前の記事の設定内容から、ISOイメージからインストールするために以下の通り多少変更しました。

参考にしたのはここのページです。ありがとうございます。
PXEブートの応用 – adsaria mood

  1. TFTPサーバのデフォルトのルートディレクトリ「/var/lib/tftpboot」(以下ルート)に、前回インストールして既に入っている、Debianインストーラ関係の
    debian-installerディレクトリ、
    pxelinux.0
    pxelinux.cfg
    version.info
    のうち「pxelinux.0」を消して、シンボリックリンク先のdebian-installerディレクトリの中から同名のファイルをルートにコピーして利用します。
  2. ルートにiso/xpudディレクトリを作成して、その中にwgetで公式サイトから「xpud-0.9.2.iso」をダウンロードします。
  3. debian-installerディレクトリの中にある「vesamenu.c32」をルートにコピーして利用します。
  4. ルートの「pxelinux.cfg」を消した上に同名のディレクトリを作成し、その中にviで「default」を以下の内容で新規作成します。
    default vesamenu.c32
    menu title PXE Boot Menu(Default:local-boot)
    timeout 100
    ontimeout local-boot
    label xpud-0.9.2
    kernel /iso/xpud/boot/xpud noisapnp quiet
    append initrd=/iso/xpud/opt/media
    label local-boot
    localboot 1
  5. aptitudeでnfs-kernel-serverをインストールし、/etc/exportsに
    /var/lib/tftpboot/iso *(ro,all_squash,no_subtree_check,crossmnt)
    を追加。
    で玄箱を再起動しました。
  6. iso/xpudディレクトリで、isoファイルをマウント。
    mount -o loop xpud-0.9.2.iso /var/lib/tftproot/iso/xpud

長くなったのは、今後玄箱PXEサーバを使って、いろんなOSを選んでインストールしたりディスクレスで運用したりしたいので、3)4)でメニューを組み込んだからです。
xpud
これでThinkPad240Zを起動したところ、無事この画面が拝めました。

確かにサクサク動きました。

ただWifiの設定方法がわかりませんでしたので、またの機会に遊んでみようと思います。
ディスクレスだとOSをインストールしなくても試せるのがいいですね。
近々moblinでもやってみようかな。

前の記事にもあったDynaTopでもブートさせて見ました。

DHCPサーバの設定で、PXEブートでOSをインストールしたいPCのMACアドレスを指定しているので、Thinkpad240ZのMACアドレス行を
#hardware ethernet 00:00:00:00:00:00;
コメントアウトし、DynaTopのMACアドレス行のコメントアウトを外しました。
DynatTopでのxPUDは、GUIが立ち上がったら液晶が真っ白くなり、試せませんでした。