半導体不足でプリンタ商法に変化の兆し?
プリンタ商法とは
プリンタ本体がインクカートリッジに搭載される半導体チップを読み取って認証する、というしくみです。
「半導体不足」によってこの仕組みに新しい動きがあります。
なんとキャノンが半導体不足の影響を受けてメモリレス・トナーへの対応を開始しました。
また、国外サイトではありますが公式では、さらにこのように
非公式トナーを使う方法が公式発表されております。
この動きは現在のところまだ業務用大型機に限定されています。
是非とも今後はコンシューマ向けにも取り入れてほしいです。
その記事を読んだら
自分の通ってきたプリンタ遍歴を思い出したので紹介します。
昨今のプリンタのビジネスモデル「本体は安くしてインクシェアを取り、インクで稼ぐ」は、カミソリ替刃の「ジレット商法」に通じるものがあります。
このような「ランコスを上げる」商法は、このブログのテーマと真逆です。
自分的には闘うべき敵です。
このブログに剃刀の投稿が多めなのも、ブログテーマに沿って高いランコスと戦った結果です。
高ランコスと戦ったつもりで出費が増えてるのは内緒
ミイラ取りがミイラになってる…
自分のプリンタ遍歴の半世紀を振り返ると、まさに自分の剃刀の歴史に近いと思いました。
初代・CANON BJC-35v
発売日:1995/3/1
当時は大変狭い家に住んでいたのでプリンタを置く場所がなかったから、この小ささは好都合でした。
先日事務所を片付けてたら発掘されましたので、廃棄する前に取った写真です。
わりと長く使え、以下の二代目購入後はモノクロ専用で仕事用に使ってました。
このころプリンタ会社はまだカートリッジ商法ではなかったと記憶してます。
二代目・EPSON PT-100
発売日:1998年12月
年賀状印刷のきれいさ追求に買いました。実際当時では出色のきれいさでした。
過去の自分のプリンタ歴の中では唯一のインクカラー6色だったと思います。
今振り返ると印字速度が遅かった記憶があります。
三代目・CANON PIXUS MP510
発表日:2006/09/26
初代・二代目購入時の本体価格と比べて大幅に安かったので、家電量販店の店頭で飛びついた記憶があります。
1万円しなかったのではないかと。
当時は気づきませんでしたが、今思えばこの時代が「プリンタ商法」黎明期なんでしょうね。
自分にとって初スキャナ付きマシンのはずです。
のはず、といったのは、使い勝手などはほとんど記憶にないからです。
残念なことに1年少しで壊れてしまいました。
もし外箱を今でも別の収納用に使っていなければ機種名さえ思い出すことはできなかったでしょう。
これでCanonのプリンタからは離れることにしました。
四代目・EPSON PX-A640
発売日:2008年2月
壊れた三代目のCANONの代わりに急遽購入したのがこちらです。
三代目と同じく家電量販店で購入。
年賀状の印刷にも重宝。
カラー3色インクでも割ときれいだと思いました。
この機種はかなり長く使いました。
二代目・四代目でのエプソン使用経験を経て、エプソンプリンタに対しては壊れないイメージを持ちました。
この機種の期間内に私は、虚礼廃止の名目で年賀状発送を止めました。
年賀状を印刷するのは他の家族だけになりました。
一方ではスキャン機能に目覚め、仕事ではなく家庭でもコピーする機会が多くなりました。
私が年賀状を止めてもプリンタの全体的な稼働頻度はかえって増えました。
稼働が上がったら今度はランニングコストが気になりだしました。
インク価格も上がってたはずです。
家電量販店の店頭で「いつの間にこんな値段になったの?」とびっくりした記憶がありますので。
プリンターのビジネスモデルが替刃商法ということを実感できたのがこの時です。
この機種から
ランコスを下げるため「互換インク」を購入
して使い始めました。
そんなある日、突然互換インクが使えなくなりました。
急遽純正インクに戻したら、今度は純正インクも使えなくなってしまいました。
ここでプリンター機能が死んでしまいました。
「汎用性を犠牲にし純正に誘導する」という囲い込み商法はどうしても自分の意に合いません。
次の機種を購入する際にはエプソンからも離れることになりました。
選択肢が狭くなる中で買ったのはこちらです。
五代目・HP OfficeJet 4630
発売日:2014年3月3日
購入はHPダイレクトからです。
この機種を選んだのは最初は「キャノンとエプソン以外」という消去法で、黒が顔料という理由からです。
職場でもちょうどセールスを受けて導入したHPの複合機があり、これが手がかからない逸品でした。
このHPへの良いイメージも後押ししました。
そしてこの五代目からようやくプリンタのネットワーク機能が使えるようになりました。
このHPプリンタを使い始めたときの唯一の難点は、
純正インク価格の高さ
でした。
インクカートリッジにヘッドが合体してるのでしょうがないんですけど。
まだこの時は四代目の時に起きた「プリンタのインク認証ではじかれて壊れた」体験により互換インクを使うのが怖かったので、純正品を使っていました。
後日、ランコスと管理工数を下げるために下記の六代目を購入したことで、このプリンタは自分用のヘビーデューティーなモノクロ印刷・コピー専用機となりました。
その際、インクカートリッジをモノクロ大容量に変更しています。
そのカートリッジ、ひと月以上未使用だと
顔料インク由来なのか、ヘッドが詰まる
こともありました。
それは以下の方法で解決。
むしろカートリッジにヘッドがくっついてて、取り出せるのでヘッドを清掃しやすいです。
大容量モノクロカートリッジを詰め替えインクで格安運用
大容量インクカートリッジが切れる時期に、互換インクに
こちらの詰め替えタイプを試してみることにしました。
これが手間はかかりますがいい感じでした。
この詰め替えインクのおかげで、今でもこの五代目HP複合機は低コストでの稼働を実現しています。
六代目・ブラザー DCP-J978N
発売日:2018年9月中旬
今も並行して稼働する上記の五代目HPをモノクロ専用機にするので、家族の年賀状印刷とカラーコピー、証明写真用のデジカメプリントに使うために購入しました。
決め手は純正カートリッジの安さです。
稼働頻度は過去のプリンタよりもすこし低めですが、今のところトラブルフリーです。
用紙もA4とハガキサイズを同時に格納できて便利です。
デジカメプリントのカラー光沢印刷、年賀状のスーパーファイン印刷のいずれも速くてきれいで、これまで買ったなかでは一番満足度が高いです。
さて、ここまでプリンタ遍歴を紹介しましたが、
このどのような点が一体カミソリと一緒なのか
と申しますと、ビジネスモデルが替刃商法に換わる過程で、ランコスと仕上がりの両方を追求したらいつの間にか複数台持ちとなっていたこと、要はランコスを追求したら本末転倒な結果になっていた点です。
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