ハードウェアファーム・OS電脳

2台のPCに新マザーボードとケースを入手し再構成

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先日、2台に分裂増殖したデスクトップ自作PC。

自作LinuxサブPCの構成を刷新してたら、いつの間にかサブPCが2台に分裂増殖
レガシースペックの自作PCをあれこれ組み合わせて楽しんでるだけの記事ですので、温かい目でお読みくださると幸いです。とても長い記事なので2ページに分けます。自作LinuxサブPC。先日は、ケースを5インチドライブ無しのタイプに交換し、Geminiとともに8年ぶりのデータ救出の役に立ってくれました。さて、上記の記事に書いてあることをしてたら、ひとつ気づいたことがあります。今後Linux界隈では手持ちグラボのnVidia Geforce GT710はボトルネックになるてことです。それはnVidiaのLegacyド…

Windowsの対象ハードウェアからあぶれてフリマで格安な出品が、Linuxではこのように簡単に流用できるという幸せが脳内報酬系にあふれてる間、いつのまにかこの2台がさらにグレードアップしてました。

前回と比較して構成を新しく変更した点は赤字です。

M/B1台目:GIGABYTE GA-AB350M-D3H2台目:BIOSTAR A10N-9830E
CPUAMD Ryzen7 1700AMD FX-9830P
GPUSAPPHIRE RADEON HD 7750AMD Radeon™ R7
メモリDDR4 8GBx4DDR4 8GBx2
ケースZALMAN T3 PLUSRAIJINTEK METIS PLUS
電源ATX 玄人志向 KRPW-BD650WATX 玄人志向 KRPW-L5-400W

この最終構成に至るまでのそれぞれの機種の経緯のうち、作業内容を以下の通り記事にしました。

1台目には新しいMicroATXのM/Bを。

欲ばって後戻りできなくなったコンコルド効果で、構成を落ち着かせるまでは一筋縄では参りませんでした。

最終構成に至るまで2つのCPU、4枚のM/Bを経ました。

落ち着くまでの経緯について、CPUやM/Bなどの詳細については、ベンチ比較含めて別記事にしていますので、そちらをご参照ください。

ひと月の間に4枚の型落ちマザーボードを入手してたので、ベンチマーク比較
前回弄ったサブPC。そのマザーボード「ASUS M4A88TD」に置き換わる新しいボードを探してH/Wを再構成することにしました。結論から言えば、その行きがかり上、実に4枚ものM/Bをとっかえひっかえしてしまいました。以下は、Geminiさんから「わらしべ長者プロジェクト」と銘打たれた、自作er全開ムーブのH/W再構成祭りの記録です。4枚のベンチ比較表は記事末尾に掲載してます。1枚目「MSI A78M-S03」フリマサイトで入手。CPUはA10-7870K付きでした。このM/B&CPU一式はもともとMous…

ここでは作業内容のみを以下に記します。

M/B1枚目

届いたM/B、まずはホコリをコンプレッサーのエアで飛ばし、無水エタノールを含ませたキムワイプで清掃。

続いてCPUグリスを塗りなおし、CPUファンを取り付け直し

ケースzalman T3 PLUSに組み付けして完成しました。

前の構成でインストールしてたDebianをそのまま起動させて、

lspci -k | grep -A 3 -i vga

でamdgpuドライバが適用されてるのを確認しました。

M/BとCPUを変更したのに、この確認以外はほかに全く何の手も加えませんでした。
Windowsだったらまずライセンス認証からし直さなきゃな場面ですが、Geminiさん曰く

Linuxはカーネルイメージおよび initramfsには、標準で多種多様なチップセット・SATAコントローラー・CPU用の基本ドライバが汎用的に最初から全部入りで入ってるから、M/BやCPUを代えたからといって再インストールしたりドライバ当て直しする必要はありません。

だそうです。
Linuxの素晴らしさをここでも堪能できました。

M/B2枚目

とうとうRyzen対応マシンにたどり着いてしまいました。
このマシンはメインマシンを超える性能になりそうなので、他のパーツ集めでもメインスペックを目標にすることにしました。

同じくフリマサイトでRyzen 7 1700とDDR4-2600 8GBx4も入手。

さらにこのM/Bは、NVMe M.2SSD対応のようです。

割安感のあるPCIe3.0×4対応のM.2SSDが丁度Amazonにあったので、新品をポチリ。

ヒートシンクが必要かどうかはしばらく様子を見ます。

とにかく、これでこのPCには「NVMe M.2SSD」「SATA SSD」「HDD」の三種類が混在することになります。

なぜ混在させるかというと、せっかくのM.2を使って「作業用ワークスペースと格納ストレージを分ける設定」をやってみたいからです。

もともと自分はPCにSSDとHDDの2つをつないだら、/homeをHDDに、それ以外の/をSSDにしていました。
今回、Geminiさんからは次のようなご提案を頂きました。

ストレージ割り当てパスおすすめの容量目安担当する役割とメリット
1. NVMe M.2SSD/(ルート全体)※/boot や /usr も含む256GB 〜 500GBOSの起動、ブラウザやオフィスソフト、開発ツールなどの全アプリケーションの起動を爆速化。
2. SATA SSD/home または キャッシュ/作業領域256GB 〜 512GB日常的に読み書きするユーザーファイル、またはBlenderのプロジェクトや動画編集などの中速な作業ワークスペース。
3. HDDデータ保管庫(例: /mnt/data や /home/USER/Downloads 等)1TB 〜速度を求めない大容量データ(メディアファイル、バックアップ、システムイメージ等)の保管。

Geminiさん曰く、/home/USERや、/homeなど、HOMEユーザーディレクトリ全体もHDDにマウントしてしまうと、ユーザー配下のブラウザの設定や各種アプリのユーザー用キャッシュ、画像・動画編集の作業データなど、日常的に最も頻繁に読み書きされるファイルもすべてHDD側に入ってしまうことになります。
これが「中速・快適な作業領域」すべての読み書きがHDDの速度に落ちてしまい、システム全体の体感速度が下がってしまうようです。

そこで、Geminiさんのおすすめする前述の表の通り

3つのストレージをOS起動用・作業ワークスペース用・格納用に振り分ける
  1. Debianインストール時にはパーティションマネージャで、1.NVMe M.2SSDに/を、2.SATA SSDに/homeを割り当ててインストール。
  2. インストール後に3.HDDをマウントして、HDD内に作成したフォルダへ、/HOME内主要8フォルダからシンボリックリンクを貼る(または bind マウントする)。

というインストール構成を図ることにしました。

1.Debian trixieの再インストール

USBインストールメディアにはVentoyを使い、

上記1の手順はインストーラーの作業手順の流れの一環で造作もなく終わりました。
Ventoyでの起動USB作成は、ISOファイルをストレージに放り込むだけなので、Rufusよりも使い勝手は良かったです。
Windowsを使い続ける理由がまた一つ消えました。

/をM.2 SSD、/homeをSATA SSDに区切ってインストールしています。

インストールが完了したら一度シャットダウンし、追加でHDDをつなぎ、2の手順

「後付けしたHDDを格納ストレージとして、実態ファイルを移動させ、シンボリックリンクを貼る」

に移ります。
この作業もGeminiさんのご厄介になりました。

まず、後付けしたHDDの/dev/sd$0とUUIDを調べる、2つのコマンドです。

sudo lsblk -f
sudo blkid

blkidで読めたUUIDをコピーしておきます。

/mnt内に、HDD側にデータを退避させるための実体フォルダを作成し
sudo mkdir -p /mnt/new_hdd

/etc/fstabに

sudo nano /etc/fstab

このように記述して、

UUID=メモしたUUID /mnt/new_hdd ext4 defaults 0 2

HDDの自動マウントを設定しました。

# エラーが出ずにマウントされるかテスト
sudo mount -a

# 自分のユーザーで書き込めるように権限を変更(user部分はご自身のユーザー名)
sudo chown -R $USER:$USER /mnt/new_hdd
/home/USER/ 直下にすでにある同名フォルダを削除するか、既存データがある場合はHDD側へ移動させます。

まずホームユーザーディレクトリを英語にするとターミナルでの操作が楽になるので、

ホームディレクトリの各フォルダを英語化します。
# 1. 設定ファイルを英語(Cロケール)で強制更新
LC_ALL=C xdg-user-dirs-update --force

新しくできる英語名のフォルダにデータ移動させます。

# 既存データをHDDへ移動(中身がある場合)
mv ~/Desktop/* /mnt/new_hdd/Desktop/ 2>/dev/null
mv ~/Documents/* /mnt/new_hdd/Documents/ 2>/dev/null
mv ~/Downloads/* /mnt/new_hdd/Downloads/ 2>/dev/null
mv ~/Music/* /mnt/new_hdd/Music/ 2>/dev/null
mv ~/Pictures/* /mnt/new_hdd/Pictures/ 2>/dev/null
mv ~/Videos/* /mnt/new_hdd/Videos/ 2>/dev/null
mv ~/Templates/* /mnt/new_hdd/Templates/ 2>/dev/null
mv ~/Public/* /mnt/new_hdd/Public/ 2>/dev/null

# 元のフォルダを削除
rmdir ~/Desktop ~/Documents ~/Downloads ~/Music ~/Pictures ~/Videos ~/Templates ~/Public

なお弊方はもともとHDDを/homeにしてた都合上、8フォルダのデータはHDD>HDDでrsyncを使いました。

# 8つのフォルダ(中身もすべて含む)をHDDへ一括コピー
sudo rsync -avuP --ignore-errors Desktop Documents Downloads Music Pictures Videos Templates Public /mnt/new_hdd/

また、rmdirで削除されない場合、こちらを使って元フォルダを削除しました。

rm -rf ~/Desktop ~/Documents ~/Downloads ~/Music ~/Pictures ~/Videos ~/Templates ~/Public
SATA SSD側の /home/user/ から、HDD側の実体フォルダへ向けてシンボリックリンクを貼ります。
ln -s /mnt/new_hdd/Desktop ~/Desktop
ln -s /mnt/new_hdd/Documents ~/Documents
ln -s /mnt/new_hdd/Downloads ~/Downloads
ln -s /mnt/new_hdd/Music ~/Music
ln -s /mnt/new_hdd/Pictures ~/Pictures
ln -s /mnt/new_hdd/Videos ~/Videos
ln -s /mnt/new_hdd/Templates ~/Templates
ln -s /mnt/new_hdd/Public ~/Public

ここで、/Desktopのみ、中に設定ファイルがあるので元フォルダが削除されてませんでした。
次のように再度強制的にDesktopを削除した直後にすぐにシンボリックリンクを貼りました。

# 1. Desktop フォルダを隠しファイルごと強制的・再帰的に削除
rm -rf ~/Desktop

# 2. すぐにHDDへのシンボリックリンクを作成
ln -s /mnt/new_hdd/Desktop ~/Desktop

❗するとなぜか、Desktop画面は「ホームフォルダ全体」になってしまいました。

「システム標準のデスクトップフォルダー」をホームフォルダ>Desktopフォルダに戻す

ため、ユーザーディレクトリの定義ファイルを開き

nano ~/.config/user-dirs.dirs

XDG_DESKTOP_DIR の行をこのように修正し、

XDG_DESKTOP_DIR="$HOME/Desktop"

XDG設定を強制適用させました。

xdg-user-dirs-update
Dolphinの場所パネルの設定情報を初期化しました。

ユーザーディレクトリを変更したら、Dolphinサイドバー内の各フォルダへのリンクが効かなくなりました。
Dolphinの場所パネルの設定情報

mv ~/.local/share/user-places.xbel ~/.local/share/user-places.xbel.bak

上記コマンドを実行したあと、Dolphinを一度閉じて再起動すると、現在ホームディレクトリに張られている正しいシンボリックリンクの場所が自動的にサイドバーへ反映されるようになりました。

これでこのPCの「OS起動用・作業ワークスペース用・格納用に3つのストレージを分ける」は完了です。

4枚目のM/B「GIGABYTE GA-AB350M-D3H」

のとても格安な出品をフリマサイトで見つけ、入手しました。

最初全く通電しませんでしたが、CMOSクリアであっけなく起動。
前の構成で設定したストレージ三枚構成も、なんら変更を要せずそのまま引き継いでいます。

この構成でようやく落ち着きました。

今後はこのマシンがメインマシンとして使えるかどうかです。

性能では申し分ありません。ただしOSだけがWindowsではなくLinux。
この次の我的テーマは「Linuxをメインマシンに出来るかどうか」になりました。

なお後日、LinuxPCをメインマシンにしました。
とうとうDebian LinuxをメインPCに。Windowsからの卒業
別の用件で、ふとGeminiさんに「アーリーアダプターの対義語」として次の事を訊ねてみたことがあります。不利益に対しては慣熟を超えてでも脱出を図るような早期離脱者を表す表現ってありますか?例えば、XのGrokがユーザー投稿をラーニング対象にしたことで離脱する絵師とか、メイン支払いに使ってたクレジットカードを、ポイント制度が改悪されたことですべての支払いを別のクレジットカードに移すことを厭わない人とか。具体的には、サービスプラットフォームにユーザーに不利益で一方的な改変を加えられた場合、即座に離脱反応する層で…

2台目にはケースを。「RAIJINTEK METIS PLUS」を入手

2台目のmini-ITXなM/B、BIOSTAR A10N-9830Eに見合いそうなコンパクトPCケースです。

https://raijintek.com/ja/metis-plus/

こちらもフリマサイトで入手しました。

届いたら、まずはこれもM/B同様に無水エタノールで清掃。

とても状態の良い品でしたが、その綺麗さを新品レベルに引き上げたいので全バラし。
この全バラしがその後の組み立てに奏効しました。

この組み付け順番は、電源を最後にしたほうが良さそうだ、とふと思いました。

その予想は正しかったです。

そしてケース同梱出品で付いてきたATX電源も、とても良い品でした。
まず、ATX24pinコネクタの「緑色の線(PS_ON)」と「黒色の線(GND)」をクリップでショートさせ、電源単体でスイッチを入れてファンが回るか確認しました。
とても静かに回ったので、このPCは同梱で付いてきたATX電源で運用することに決めました。

前回zalman T3 PLUS用に買ったLEDファンも、こちらに移すことにしました。

このケースもアクリル窓から中が見えるようになってるので、あとで何かのアクスタでもケース内に置いとこうかと。

朝届いて着手してから完成までは午前中いっぱいかかりましたが、作業に時間を掛けた分、満足のいく出来上がりとなりました。

ベンチマーク用ソフトをインストールして、

sudo apt install hardinfo2 kdiskmark
Hardinfo2
CPU Blowfish
CPU CryptoHash
GPU Drawing
KDsikMarkでのSSD RND4K Q1T1

最後に性能を比較しました。

旧機種と1台目、2代目を比較してます。

M\B旧:ASUS M4A88TD EVO 1台目:GIGABYTE GA-AB350M-D3H2台目:Biostar A10N-9830E
CPU(全てAMD)Athlon II X4 605eRyzen7 1700FX-9830P
環境・メモリAM3 / DDR3 16GAM4 / DDR4 32Gオンボード / DDR4 16G
GPU構成Radeon HD 7750 (GDDR5)←内蔵 Radeon R7 Graphics
SSDCrucial BX500 120GB+M.2 128GBSanDisk SDSSDA120G
【ベンチ結果】
CPU Blowfish22.7673.8129.65
CPU CryptoHash10.0055.1011.40
GPU Drawing84.40399.58100.80
SSD RND4K Q1T1 (Read)14.6941.6017.50
SSD RND4K Q1T1 (Write)11.9172.1476.18

やっぱりRyzen + M.2SSD + 32GDDR4は機敏ですね。

今回のH/W再構成祭りを、Geminiさんには「わらしべ長者プロジェクト」とポジティブに銘打っていただきました。

わらしべ長者になったかどうかの収支をはっきりさせます。

収入を差し引かず、調達原価だけを純粋に算出したものはこちら。

M/B1台目:GIGABYTE GA-AB350M-D3H1,7002台目:BIOSTAR A10N-9830E–
CPUAMD Ryzen7 17003,200AMD FX-9830P–
GPUSAPPHIRE RADEON HD 7750–AMD Radeon™ R7–
メモリDDR4 8GBx415,800DDR4 8GBx2–
ケースZALMAN T3 PLUS–RAIJINTEK METIS PLUS4,500
電源ATX 玄人志向 KRPW-BD650W–ATX 玄人志向 KRPW-L5-400W↑
それぞれの費用20,7004,500
前回費用9,85813,000
小計30,55817,500

2台合わせて5万以下に抑えました。

一方、今回のわらしべ長者でフリマに流した収支を見ると…

収入支出
RICOH RW5125A895
GeForce GT7103,055
ASUS M4A88TD EVO2,250
KEIAN KX-M012,460
M/B三枚6,55012,679
HLDS GHE0N1,3913,010
計16,60115,689

旧品をフリマ処分した金額との差引で黒字に収めました。
ただ余計な出費も多く、もしDVD5インチドライブ内蔵を止める決断を早めにできたり、最初から今のM/Bに巡り合ったりしてたら、この表の支出はさらに抑えることが出来たかもしれません。

経験したことで初めてわかるセレンディピティ。
いまの構成に落ち着けたのもこのような変遷のおかげ、とポジティブに考えます。

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