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久しぶりの自分用車MX-30をロジカルにインプレ

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20年ぶりに自分用車を買いました。

マツダMX-30を購入しました

MAZDA MX-30|ハイブリッド クロスオーバー SUV|マツダ
新しい観音開き式扉「フリースタイルドア」を導入した、ハイブリッドクロスオーバーSUV「MX-30」の車種情報。 おすすめグレードのご紹介をはじめ、MX-30の特長やご購入サポート情報、ギャラリー、価格、基本情報などをご覧いただけます。

長年社用車に乗ってきたので、自分名義の自家用車は20年ぶりです。
自分名義のバイクなら8年前にトリシティに乗ってましたが。

なぜMX-30を?個人的背景

北国ですのでSUVの必然性があります。

ただし野山に分け入るというわけではなく、冬道を快適に走りたいだけな用途です。
最低地上高が一般的な150mmを越してればそれで充分です。

また、

リアに人を乗せる3名以上乗車は多くても年に数回程度です。

家族名義で別の軽自動車がありますので。
普段はほとんど1名、月に1度ほど2名乗車です。

そんな自分がMX-30を選んだ主な決め手

AWDシステムの冬道での安定性

色んな車に乗る機会があり、色んな車の4WDを体験する機会があります。

冬道でCX3に乗ってた時、特にこの「毎秒200回のセンシング」の良さを感じたことがあります。
それは「一時停止から発進し、交差する本線に右左折合流するとき」でした。

発進だから合流は加速しながら、つまり「カーブ曲がりながらアクセル踏まなければならない」という瞬間です。
一般的なフルタイム4WDならアクセル踏んでると進行方向のトルクがタイヤにかかってますから、グリップが失われたタイヤから順に横にスライドしがちな場面です。

そのような場面でもCX3は横にスライドせず、夏の舗装路面を走るのとあまり変わらない感覚で走れました。

この現象は恐らく、進行方向グリップが失われたタイヤだけトルクを瞬時に止めて横方向グリップを回復させ、グリップが回復したら再度トルクをかける、ということを「毎秒200回のセンシング」で繰り返してるからでは、と考えています。
静止摩擦係数>動摩擦係数ですので、できるだけ多く静止摩擦係数を使うことが出来る、ということかと。

SUVでも全高は高すぎない

今年は雪の少ない年ですが、例年の冬は朝に車に積もった雪を降ろす作業が北国の日課になります。
車高が低いと、この屋根雪を降ろす作業が楽です。

また全高1,550mmとは、タワーパーキングにギリギリ入るというスペックでもあります。
めったにタワーパーキングを使うことのない私にとってはオマケですが、機会は皆無なわけではありません。
すでに納車1週間で1度タワーパーキングに遭遇しており、無事おさまることを確認済みです。

フリースタイルドアが手荷物置きに便利

3名以上乗車は年に数回ですが、弁当や水筒などが入ってるような、若干重くて大きめの鞄での通勤は毎日です。
最近肩が痛いので、その重くて大きめな手荷物の置き場所は、助手席じゃなく4ドアの後席になってます。

さて昔RX-8という観音開きドアの車を30分ほど乗ったことがあったんですが、そのとき

この観音開きドアって普段手荷物1個の人にはすごく便利なんじゃ?
後席に荷物を置くときに後席ドアを回り込まなくてもいいので

と思いました。
今の私はちょうど「普段手荷物1個の人」に該当します。

フリースタイルドアの長所は公式の説明動画が分かり味です。

納車からしばらく乗ってて、良いなとロジカルに感じたポイント

自動車の運転感覚について、インプレには個人差があるのは当たり前なことだと思っています。

自動車へ道具としての機能が、まるで工具のように人によって求めるものが違うと思うので、ここでは運転感覚について感想を述べることは控えます。
なお自分が運転感覚に求めるものは一言でいうと、「車体四隅とタイヤの設置部分」を、走行中も常に直感的に感じることが出来るか?です。
この点MX-30は過去乗った車の中では最高に満たしてくれています。

同じように、

燃費についても個人差があると思います。

運転の仕方や道路状況に応じて結果は変わりますので、ここでは納車から100kmほど走った自分の値を参考値として示すにとどめます。

冬期で暖気しながらの走行です。

夏路面になったら燃費インプレを追記しようと思いますが、瞬間燃費から予測しますとおそらく12-3km/l程度になるでしょう。

400kmほど走った値です。

暖気を減らし遠乗りが加わったら、累計で12.5km/lになりました。

後記

3000kmを超えた現在、累計燃費は13.6km/lに達しています。
GW中は満タン法計測で16.8km/lを記録しました。

デザインも観点や感性によってさまざまな評価になると思います。

私が思う優れたデザインとは、機能を突き詰めた結果カッコいいと感じさせる造形だと思っていて、MX-30はそのような恰好をしてくれてると思ってます。

というわけで、ここでは運転感覚やデザインなど、主観に左右されるインプレは上記にとどめます。
多くのYouTuberの方々が感性そのままに言語化されてますので、そちらをご覧になって下さい。

この先は、主観に左右されずロジカルに良いと自分が思った2つのポイントに限って、説明を試みます。

サインとしてのディミングターンシグナルの被視認性の高さ

MX-30には「ディミングターンシグナル」というLEDターンシグナルがついてます。
開発元の解説ページが一番詳しいです。

ディミングターンシグナル | スタンレー電気株式会社

「心臓の鼓動のように」という情緒的な表現ですが、ショーウインドーガラスに反射する自分の車の明滅を見るたび、この機能はロジカルに優れものだと思いました。

ない語彙力を駆使して良さを説明すると細かくなりすぎるんですが、このポイントは自分的お気に入りなので、どんなにくどくなっても言語化してみます。

世の車のランプはハロゲン球からLEDに変わってきています。
LEDの明滅はハロゲンのような緩やかではなく、0か100かが瞬時にパッと切り替わります。

このLEDの明滅が単に0か100かだけなままなら、LEDは「全闇状態」の時間がハロゲン球に比べて長くなります。
これはLEDだと、点灯中なシグナルを一瞥だけしたら運悪くその瞬間だけ全闇状態という場面(例えばフレームレートが低いドラレコとか)が若干長い、ということになります。
これに対しディミングターンシグナルは消灯時の減光だけを緩やかにジワッと消すことで、全闇状態の時間を減らすことにつながってます。

単純に全闇状態時間を減らすだけなら、消灯時と同じように点灯時も両方ハロゲン球のようにジワッと燈しジワッと消すようにする、という手もあります。
しかし暗闇から突然パッと現れるLED固有の点灯のインパクトは、ターンランプのサインとしての被視認性が上がり、周囲から明滅中なことを知覚されやすくなっています。

LEDの特徴を活かしたパッと燈す点灯によりLEDの被視認性を活かしつつ、ハロゲン球のようなジワッと消す消灯により全闇状態の時間を減らす。

ディミングターンシグナルをロジカルに説明すると、このように被視認性に貢献していることが分かります。

私はシーケンシャルウインカーも好きです。
ただ現在のシーケンシャルウインカーは「点灯時に流れるように燈り」「消灯時はパッと一瞬で消える」タイプばかりです。
その逆の「点灯時に一瞬でパッと全部燈り」「消灯時に流れるように消えていく」タイプのシーケンシャルウインカーだったら素晴らしいと思うんですが、そのようなタイプをまだ知りません。
いまのシーケンシャルウインカー勢は、あの流れるように燈るアゲハ青虫の角のようなニョキっと感で被視認性を上げているのでは、と推察しています。

スタック脱出に向いてるシフトパターン

北国ですと雪にまみれてスタックする場面が稀によくあります。
4WDだとその機会は激減しますが、全くなくなるわけではありません。
ニュースになるぐらいの大雪だと、ハマると分かってても突っ込まなきゃいけない時がやってきます。

スタックした経験がおありの方はきっと分かってくれると思うんですが、脱出のコツは「前進と後退の往復を繰り返し、徐々に往復の振幅が大きくなるように最適な振動数を探りつつ、その周期に合わせリズミカルにトルクを与える」

MT車ですと「クラッチをつないでは切る」の繰り返しだけで、周期に合わせたトルクを直感的に与える操作が出来ます。

一方AT車での脱出を図る操作はMTほど直感的ではなく「D-N/D-R/N-Rのどれか、あるいは全部を使ってシフトレバーを操作」することになります。

シフトパターンがPまでまっすぐな一直線な場合、誤ってPまで入れそうになります。
また、Rに入れるには曲げなきゃいけないシフトパターンだと、D-RやN-Rが使いづらいです。

このMX-30は、最近多くなっている「D-N-Rだけはまっすぐなシフトパターン」です。
最近良く見るこのシフトパターンは、北国のスタック脱出むけの配慮では?と密かに考えてます。

ワイヤレスでAndroid Autoを使う

自分の手持ちのスマホ群を用途別に割り振ってみたら、MX-30との連携を果たせそうなスマホはAndroidになりそうです。
そこでこちらを購入。

Android Autoを有線ではなくワイヤレスにするアダプター、Anytroxです。

MX-30に連携させようとするAndroid機種候補は次の2つ。

Motorola Edge 20 FUSIONと

Rakuten Hand 5Gです。

Andoroidスマホとのワイヤレス接続を試してみる

Motorola Edge 20 Fusionとの接続(有線・ワイヤレス共に成功)

事前にMX-30と有線接続で連携してなくても、MX-30にAnytroxをUSB接続しておくだけで、Edge 20のBluetoothでAnytroxをペアリングしたらMX-30に無線接続&連携までが完了し、Android Autoできるようになりました。

一方Rakuten Hand 5Gとの接続(有線のみ成功)

Rakuten Handの場合は、有線接続でのAndroid Autoはフルで使えます。

しかしAnytroxアダプターで無線にしようとすると、スマホとAnytroxとのBluetooth接続までは完了するのですが、Rakuten Handに「Wi-Fiの5Gに対応していない」という表示が出て、MX-30との無線での連携は出来ませんでした。
AnytroxアダプターのWi-Fiを2.4Gに変更したりなどいろいろ試しましたが、結局連携は出来ないまま終わりました。

この結果を受け、今後MX-30でのAndroid Autoは、このワイヤレスアダプターが使えるEdge 20 Fusionで運用することにしました。

スマホは結線せず鞄にいれたままAndroid Autoが動きますので、今後「鞄をリアに置くけどスマホは取り出して結線する」ことから解放されました。

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