親指シフト電脳

初めての親指シフトに挑戦!Jornada690を親指シフトの練習機に

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一番長く使ったのに、今までは一度もここで話題にしないほど使い道がなくなった「Jornada690」。
まさかここでまた日の目を迎える日が来るとは…

先日、読書の効率についてWikipediaを調べていたら、私の興味が次のように遷移していきました。

表意文字

アブジャド

速記

スピードワープロ

スピードワープロのWikipediaページは無かったのでググってみたところ、スピードワープロとは
  • 生ニュースの字幕にも採用されている
  • 1段の特殊キーボードを使用する
  • 教室に通って訓練をつむ

というもののようです。

わたしはこのとき「スピードワープロを学びたくても今の自分の立場では学ぶことは出来ないな」ということを悟りました。

一方「ワープロ」の教室という言葉から自分の過去をたくさん思い出すことができました。

自分の思い出とは、

  • 社会人になりたてのWin95発表時、PCというジャンルをマスター出来る根拠も無いのに、タイピングが出来ただけでPCを「ライフワークにする」と、勢いで20数万のPCを買ってしまった
  • その前に、ローマ字入力に慣れて来たころ、ホームポジションから遠い一番上の列のキーの出番が少ないことに感動した
  • ワープロ教室に通ってたころの凹の字型の本立てをひっくり返してキーボードを覆い、触覚だけでタイプするという方法でブラインドタッチを独学した
  • 最初に使ったワープロが「東芝Rupo」

教室の最寄駅名を聞いても、郷愁のようなものをちょっと感じたに過ぎなかった記憶が、教室に通い資格を取ったことはもちろん、これら全てのことが一気に、昨日のことのように鮮やかに蘇りました。
何もかも皆懐かしい・・・

私のタイピング歴は約25年。

学生時代に貰ったワープロ「東芝Rupo」が始まりです。
最初はかな入力でしたが、ひまな学生の時分なもので努力に費やせる時間も半端なく、独学でも随分速く打てるようになりました。

そのうち自分の実力が知りたくなってきたので、始めて半年、ワープロ教室に通って資格取得を目指すことに。
その教室で学ぶうち、かな入力がいつしかローマ字入力になりました。
その教室には1年近く通い、2級ワープロ技士なるものを戴くことができました。

それから卒論、就職してPC購入、ワード・エクセルからパワポ・アクセスと今に至るまで、ずっとローマ字入力でした。
いつしか、昔はかな入力だったことはもちろん、ワープロ教室に通ってたこと、資格をとってたことまでも思い出すことはなくなっていました。

さらに、当時通っていたそのワープロ教室では、

特にタイピングの速い人たちが「親指シフト」という入力方式を使ってた

ことも思い出しました。

スピードワープロを学べなくても、親指シフトなら独学でも何とかできるのでは…
と今度は「親指シフト」でぐぐると・・・

  • 今は富士通の専売特許ではなくなり、NICOLA規格といわれている
  • プロの方々ほど利用者が多い
  • 専用機器は少なくなったが、逆に今は気軽に体験できるフリーのエミュレーションソフトが多い

このような記事も見つかりました。
まとめサイト
日本の生産性にも影響があるらしい?とまで。

確かに言われてみると25年前、かな入力からローマ字入力に切り替えたときは、遠いキーを打たなくなった代わり、文章を見るたび頭の中でローマ字に変換していました。
今ではこの脳内ローマ字変換をまったく意識せずタイピング出来てますが・・・

今ローマ字入力のタイプ速度をこのサイトで計ったところ、
スコア 300pt
WPM 304.33
正確率 99.6%
ミス入力数 1
です。

そしてこの記事を発見。

その後の親指シフト状況 – 夏のひこうき雲

そもそも私がなぜ表意文字について見てたかというと、読書の効率を調べたかったからです。
絵文字の並んだメールをいちいち「たいよう カレーライス でんわ」と読み替える人がいないように、読書するとき文章の内容が頭に入りやすくしかも速く読めるには、文字は見たまま視覚情報として受け止め、音声に変換しないのがコツです。
このようなことを掘り下げて調べよう、と表意文字を検索してたところ、一見関係なさそうな親指シフトに行き着いたんです。

この記事にある

「読書の効率」と同じ見方でタイピングを捉えると、

ローマ字入力でタイピングするときのプロセス

  1. 文章を読む
  2. ローマ字に変換する
  3. キータイプする

のうち2番目の「ローマ字に変換する」が、たとえ無意識に出来たとしても「これは読書時に音声変換をしてしまっているのと同じことなんでは?」とひどく無駄なもののように思えてきました。

ここまで考えたら、

親指シフトに挑戦する

以外の結論はありません。

ただし、ついに先月私は四捨五入すると50になる年になりましたので、どれだけ打ち込んでもなかなか上達出来ないことも考えられます。
そこで、今月末までに仕事で使えるレベルになる、という目標を立て、月末を上達度合いの見極め日にし、そのとき今後取り入れるかどうか判断することにしました。

仕事で使えないものを仕事で練習できません。
外で練習するためには、持ち運びできるキーボード付デバイスを用意する必要があります—

—と、異常な長さの前置きですみません。
詳しく書いたのは、この前置きがこのブログの主旨に沿うと思うからですが、とにかくこれが

Jornada690を親指シフト仕様にした

動機です。
Jornada690。
jornada690
写真のとおり、キーボードは小さいながらもパンタグラフなので、Jornada690の現役時は持ち運びのテキスト打ちに便利でした。
Jornada690はSH3のWinCE2.11ですが、NICOLAのサイトに
親指キュン
というちょうどよいエミュレーションソフトがありました。

インストール。

wincethumb

電車での出張があったので、さっそく持ってって車内で練習。
練習に使ったテキストは
NICOLA派宣言
です。

Jornadaのキーが小さく打ちづらかったですが、キー配置を覚えるのに有効でした。
往復3時間の間に
ぱぴぷぺぽ
ぁぃぅぇぉ
以外は覚えたようです。