7年ほど前から会社内で使用するコミュニケーションサイトを開設しています。
そのサイトを通じて、コミュニケーションを進展させてナレッジを共有することで、互いの成長の糧にしようという狙いがあったからです。
これまでの経緯
サイト開設当初は「まずは掲示板から」と考え、
Simple Machines Forum(SMF)を導入。
しかしこのサイトは、一部の人を除き活性化できませんでした。
活性化しなかった原因として、ひとつにはWEBサイトを通じてコミュニケーションを図りナレッジを共有するという概念がまだ広まっていなかったから、そして業務基幹システムやリソース予約管理システム
などで、各社員それぞれの管理工数が増加してしまったことにより、コミュニケーションサイトまで手が回らなかったからだと考えています。
そこで、掲示板機能と予約管理機能を統合し一つのサイトにすることで、リソース予約管理をフックにしコミュニケーションサイトに慣れてもらうこと、またファイル投稿など機能を高めること、また使い慣れたシステムで自分の管理工数を減らすことを狙い、
XOOPS-D3forumに移行しました。
前のSMFの投稿数が少なかったので、新サイトには手作業で投稿内容を移行できました。
しかしその後リソース予約管理は基幹システムがカバーできることになったことで、コミュニケーションサイトと統合する意味がなくなってしまいました。
従ってこのサイトもあまり活性化しないままでした。
そんな中、このとき借りていたレンタルサーバーがハッキングの被害にあってしまいました。
せっかくレンタルサーバーを移す機会に評判のCMSを試したくなり、この機会に
Joomla2.5-Kunenaに変更。
JoomlaのサイトはKunenaのUIのとっつきやすさも相まって割と盛り上がり、コミュニケーションサイトを作った目的が徐々に広まっていくきっかけとなりました。
その後、管理者である私が諸事情によりWEB管理に割ける工数が限られることになったので、管理者自身のメンテの手間を考え、3年半ほど前に、
また使い慣れたXOOPS X(ten)に戻っていました。
前のJoomlaである程度活性化した影響からか、このXOOPSサイトの利用頻度も引き続き好調で、使用期間はこれまでの最長となりました。
この3年半でD3forumの総トピック数は180、総投稿数は1080件となりました。
そのXOOPSによるコミュニケーションサイトを、
このたび別のシステムに移行することにしました。
自分がXOOPSに慣れているので管理しやすく、またサイトも活性化しているにもかかわらず、今回XOOPSから移行すると決めた理由は、
- 今後さらにコミュニケーションが進展するにあたり、機能の拡張性が求められる
- CMSが古く今後リファレンスがなくなる可能性がある
と思ったからです。
移行するにあたり、いくつかのCMSを検討しました。
WordPress(bbPress)
すでに社外向けサイトをWordPressで構築していることから一部の社員にとってもとっつきやすいUIというメリットがありました。
ActiveCollab
以前一度試したことがあり、個人的にはこれが本命でした。
演繹的なプロジェクトマネジメントの考え方に慣れてもらうことで、ナレッジ共有に加え問題解決の経験値も高めてもらいたかったからです。
OpenPNE
ご存じ、社内SNSの定番です。
Joomla
以前使ってたときのことを自分が覚えていればですが、管理工数が多かった記憶があります。エンタープライズ用途では最高のCMSだとは思いますが。
これら4つをレンタルサーバーにインストールして、テストしてみました。
一部のテストには、他の社員にも参加してもらい、使用感を試してもらいました。
その結果、「社員がとっつかない」「現在のサイトで使っている機能が果たせない」「基幹システムのIEにきちんと表示されない」「管理工数が多い」「ユーザー管理機能が不足」などで、4ついずれも一長一短の結果でした。
ここで、しばらくサイトの新システム移行作業は中断しました。
そんな時、ひょんなところから新しい選択肢を見つけました。
Drupal
以前ブログ用途で何度か試したことがありましたが、その時は概念の違いから、慣れが必要だと感じていました。
しかし今回たまたま、Drupalは掲示板を由来とするCMSということを知り、コミュニケーションサイト構築にあっているかもしれないと考えました。
そこで試してみようと詳しく調べたら、
このページを見つけました。
このページを読んでからは早かったです。
レンタルサーバーにインストールし、現在のXOOPSサイトで使っている機能に相当するモジュールを追加し、試用してみました。
すると、前述の一長一短な他のCMSと比べて今回構築しようとするサイトの要件を必要十分で満たすことがわかりました。
その結果、今後はDrupalを使ってコミュニケーションサイトを運営することに決めてサイトを完成させ、全社に連絡とアカウント登録のお願いをしました。
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