今日までの自分の両刃カミソリのラインアップ。
全部で12本ありました。
形状別:TTO6本、3ピース6本(OpenComb2本、ClosedComb4本)。
新品・中古別:ビンテージ5本(Gillette4本、フェザー1本)、新品7本。
ビンテージGilletteのTTO4本のうち3本がアジャスタブルです。
コロナ前は棚に収まり切れないほどもっと多くのホルダがありました。
さすがに自分でも引く量だったので、棚に収めれる本数に減らそうと2年前から徐々に処分していました。
コロナ禍の当時ホルダを処分してて感じたことは、セカンドマーケットが思ったより高い相場だったことです。
減耗率が落ち着く中古品だけでなく新品で購入したものでさえ、購入価格相当で処分できた場面も頻繁でした。
これらの品を改めて調べてみたら、いつの間にか新品価格は自分が購入した時と比べておおむね倍ぐらいに値上がりしていました。
相場が高いおかげで断捨離は一気に進みましたが、円安インフレの恐ろしさを実感しました。
新品ホルダはほぼ輸入品ですので、円安で値上がりするのは自然なことですが、Gilletteビンテージの中古相場も上昇しています。
中古品もきっと今はWEBを通じてセカンドマーケットから購買意欲旺盛な海外に絶賛流出中なんでしょうね。
私の両刃カミソリ選びは、7年前当時からこれまで「品質が良く割安なもの」という基準でしたので、円安前の価格を知ってる身としては、さすがに今の価格には手を出せません。
円安前にホルダを揃えといて良かったです…
と思っていましたが、
この度2年ぶりに13本目となる新しい両刃剃刀ホルダを買いました。
買った理由は、もちろん両刃ホルダ棚に1本分の空きがあったこともあるんですが、
円安で輸入は割に合わないご時勢にもかかわらず「割安なのに品質が良さそう」に見えたからです。
同じ値段でクローズドコムモデルやTTOモデルもありますが、それらの中からこの24Cを選んだ理由は、その
片側がオープンコム、もう片側はクローズドコムというユニークなヘッド形状です。。
1本で2種類の剃り味が楽しめそうです。
届きました。
箱にはROLASON SHAVING RAZORって書いてありますね。
検索したメーカーサイトです。
開梱の儀
写真映えしますね。
実物も質感は高く、到底2,900円には見えないです。
片側だけオープンコムというクラゲのようにユニークなヘッド形状です。
輸入品を使う際の儀式として、まず超音波洗浄を施しました。
クラゲは自分では泳げないそうですので。
超音波洗浄の後は、アルコール除菌をして終了です。
なお中古品の場合はそれに加えて紫外線消毒も施します。
ヘッドキャップは若干既存品より長いです。
次の写真は、上段がMerkur 33C、下段が本品Rolason LG24Cです。
LG24Cのヘッドキャップは長く、替刃側面の刃じゃない辺がヘッドキャップからはみ出しません。
私は刃を替える際にハンドルを締めるときは無意識に、替刃側面のはみ出した両辺をヘッドキャップと共に押さえるという癖を習慣づけてきました。
ハンドルを締める際に刃がずれないように押さえ、アライメントが合ったまま固定するという意図があります。
このLG24Cのヘッド脇からは替刃側面の辺がはみ出していないので、ハンドルを締めるときに替刃側面を押さえることがそもそも出来ません。
これには少し戸惑いましたが、替刃を固定するトップキャップの3つの突起は替刃穴の遊びがほぼ無いほど大きいので、ハンドル締め込み時に刃はズレることなく固定されました。
替刃を装着した時のホルダ重量は99gです。
替刃がないと98g。
私の手持ち両刃ホルダ内では2番目に重いです。
クローズドコム(CC)側のギャップと露出量。
こちらはオープンコム(OC)側です。
両側ともブレードギャップは少し大きめですが、刃先位置はセーフティバー・トップキャップ接点間の接肌面からはほんのわずかに奥なので、露出量はマイナスです。
少なくともクローズドコム側はmildな気がしてます。
あとたまに精度の甘いホルダやビンテージだとねじピッチが合わず、ヘッドやハンドルが他のホルダと互換出来ないときが時々あります。
念のためこのLG24Cの他ホルダとの互換をチェックしてみたら、ちゃんと他のハンドルとも置き換え可能でしたし、このハンドルを他のヘッドに装着することも出来ました。
剃ってみました
まずは、昨日まで別のホルダで使ってた
4日目のSchick Super Stainless。
ホルダ以外は昨日までのシェーブ環境に合わせました。
1stパスではCC側、2stパスではOC側を使いました。
攻撃性は、想像通りCC側はmildでした。
一方OC側はRR mentor程度のintermediateだと思いました。
ベースプレートの全体的な形状は左右が同じ線対称に見えますが、OC側はコームをオープンにしたその分だけ肌がわずかに食い込んだことによるものでは、と推察しています。
続いて翌日は、
DORCO ST-301(初日)
で剃りました。
替刃にこれを選んだ理由は、このホルダは両刃スターターの方へおススメ出来るのではと思っていて、スターターの方にとって替刃の入手性が一番良いものを、と思ったからです。
何といってもダイソーでヘアカッター替刃として激安で売ってます。
余談ですが、同時並行で複数の刃を使い分けるとき「どの刃を何回使ったか」を把握して忘れないようにするため、100均のカウンターを使ってます。
この日は前日感じたことが再現されるか確認したかったので、前日とは環境を変え、逆に1stパスでOC側、2ndパスにCC側を使いました。
やはりOCがintermediateでCCがmildなのは、刃とソープを変えても同じでした。
2ndパスはCCがmildだったことから、最後は一部OCで3rdパスを入れ仕上げしました。
OC側のインプレを手持ちのホルダの中で例えたら、
攻撃性と、2ndシェーブに有能そうな効率性が
maggard V2 OCのようです。
CC側はちょっとほかに似た素性のインプレがありませんが敢えて上げると、
そのマイルドさはほかにもRazorock TeckIIやDE89などにも近いですが、敢えてTTOのポピュラーを挙げます。
トップキャップとCCが構成するなだらかな接肌面から受ける遊びの大きさが、ポピュラーに似てると感じた点です。
自分は鈍感だからか、今までは替刃を変えてもシェービングの結果にはあまり差を感じませんでした。
しかし今回このホルダで2種類の刃を使って感じたのは、刃の差を体感出来たことです。
4回目のSchickはシャープで、1回目のDORCOはダルでした。
とくにLG24CのCC側とDORCOの組み合わせは、スターターの方にもおススメできる安心のmildでした。
この両刃カミソリRolason LG24C、まとめると「一見マイルド、でも相応のフィードバックもある」割安なのに良い製品だと思いました。
コメント
面白い製品があるもんですね。ハンドルが綺麗でとっつきやすそう。
テストで使われていた替刃の Schick Super Stainless はビンテージですか?
ケースもスマートなデザインですね
スナフキンNさま、コメントありがとうございます。
片側マイルドでもう片方が中間という変わり種で、両刃に慣れた方にも、これから両刃を始める方にもおススメできると思いました。
あとSchick Super Stainlessはお察しのとおり、ビンテージ替刃です。