わずか一月前にLinuxMintをインストールしたばかりのPCに

また別のOSをインストールすることにしました。
なぜかというと、別のOS
Debian 13 trixieが8月9日にリリースされたからです。
実はDebian GNU/Linux、かなり久しぶりです。
15年前、当時のサブマシンThinkPad240Zに2GBのCFカードをHDD代りとし、デスクトップ用途だったDebian。
その経験は後に、ハードをカスタムしたり枯れたPCに各種Linuxをインストールしたり、という作業に慣熟出来るきっかけとなりました。

そのThinkPadとはまた別に、玄箱をサーバー用途にしたDebian。
Debian化玄箱はその後DLNAサーバー・p2サーバー・カメラサーバーとなってサーバーをいじりたおす経験を積むこととなり、VPSなど後の実務の役に立ちました。

当時はDebianを、3.1 sarge / 4 etch / 5 lenny / 6 squeezeと結局4世代にわたり贔屓にしつづけました。
とこのように自分の電脳周りの経験値を上げることに役立ってくれたDebian GNU/Linux。
その後は今日までDebianから離れていました。
理由はおそらく、その後ヘビーにいじり倒すことになるNetWalkerやiBookG4をきっかけとして、いつの間にかUbuntuに移っていったからだと思います。
今日インストールするDebian 13 trixie。
コードネームを覚えることになるDebianは14年ぶりです。
多分すぐ脳内で鶏串とか漢字変換しそう。
Debian 13 trixieをインストール
公式からイメージをダウンロードして、DVDに鶏串を焼きました。
Rufusを今回は使いませんでしたが、インストール先のノートPCはDVDドライブ付きだったからです。
思えばamd64なDebianは初。
DVDからブートさせてインストーラーを起動。

Graphical installからインストールを進め、あとは全ておススメの通りの設定にするだけでした。

Debianでsudoを使うにはここでパスワードを空白にしておくことが明記されてます。

Debianのインストールってこんな簡単でしたっけ?
昔の記憶しかないので拍子抜けしてます。
taskselではデスクトップ環境としてLXQtを選び、GNOMEのチェックは外しました。

最後までまったく何のトラブルもなく、インストール完了。

Debianのインストールがグラフィカルで簡単、さらに何のトラブルもなかった、なんて隔世の感があります。
インストール後の設定
このASUS-X540YAは、Windows10がつらくなってきた最近になってUbuntuやLinux MintとOSを渡り歩いてきましたが、それでも用途は一貫して出先での動画視聴やWEB閲覧でした。
このDebianも同じ用途を想定してます。
Anthyをインストールし、親指シフト入力に対応させました。
Anthyのインストールはターミナルから
sudo apt install ibus-anthy
だけでした。

あとの設定はGUIで出来ます。
DVDを視聴できるようにします。
もしASUS X540YAのDVDドライブを使わずに済ますなら、OS選びにはChromeOS Flexという選択肢もありました。
ただこのPCは自分の手元に存在する唯一のDVDドライブ付きノートPC。
そのDVDドライブを活用したいから、ずっとChromeOS Flex以外のLinuxをインストールしてます。
こんどはSynapticを使います。
まずSynapticでリポジトリにcontribを加えます。

そのSynapticでlibdve-pkgをインストール。

インストール中に次の表示が出ますので、

そのコマンド
sudo dpkg-reconfigure libdvd-pkg
をターミナルから実行します。

すると、元からインストールされてるSMPlayerでDVDが再生できるようになりました。

PrtScキーでスクリーンショットの設定
最初からScreenGrabというスクリーンショットソフトが入ってました。
この投稿のスクショ画像はScreenGrabによるものです。
ここではこのScreenGrabを、PrtScキーで立ち上がるようにショートカットキーを設定するだけの作業でした。
「スタートメニュー」 – 「設定」 – 「ショートカットキー」 – 「追加」でPrtScキーを押し、コマンドを
screengrab
にすると、その後PrtScキーでスクリーンショットがとれるようになりました。
非力PCでの個人的使用感
このASUS X540YAは今後Debian 13 trixieでしばらく運用し、たぶん出番は増えることになりそうです。
過去の本機でのLinux環境よりも、明らかに今のDebian LXQtのほうが軽快なので。
繰り返しますがこのPCは、Win10を諦めて以降
Ubuntu 24.04 MATE
↓
Linux Mint 22.1 Xia Xfce
↓
そして今回のDebian 13 trixie LXQtと、Linuxを渡り歩いてきました。
DebianがUbuntuやMintより軽いからなのか、LXQtがMATEやXfceより軽いのか、あるいはその両方か、または別の理由があるのかは分かりません。
多分両方なのではないかと。
- AMD E1-7010という昔の非力なCPU
- オンボード以外の増設が不可な4Gメモリ
というASUS X540YAの制約下でも、少なくともこの記事を更新したり、この記事画像をGimp圧縮したりは苦もなく出来ます。
Youtubeやアマプラも480pならスムーズに再生できました。
FirefoxのCDMのおかげで、アマプラのDRMコンテンツも問題ありません。

Web閲覧はこのような画面になります。
私は15年前のDebianで主なデスクトップ環境はLXDEでした。
LXDEは軽量で多機能なので。
今回のデスクトップはそのLXDE後継のLXQt、そして当時と同じフォントのVLゴシック。
何もかもみな懐かしすぎます。
昔話になりますが、SLザウルスを手に入れた20年ほど前から触り始めたLinux。
当時はDebianを、Vine LinuxやTurbolinuxとともに試していました。
そのときその後の長い実用用途として、それらのなかからDebianを選んだ理由は、
- デバイスの認識率が高かった
当時からLinuxで枯れたPCの延命を図ってましたが、枯れたデバイスは大体Debianで認識させることができました。GNU概念のおかげですねきっと。 - Synapticパッケージマネージャーの存在
Vine Linuxにも採用されてたSynaptic。依存関係について考えることから解放されました。
だと思います。
その後サーバーに手を出したりUbuntuをデスクトップで使ってきた今、当時を振り返ると、経験を積めたのがDebianで本当に良かったです。
しばらくはこのDebian & LXQt環境で、鶏串美味しいと色めきながらノスタルジーに浸りつつ、きびきびさが蘇ったX540YAの出番を増やそうと思います。
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