剃刀片刃カミソリ

GEM型の片刃カミソリ「Ever Ready」を入手して、いくつかの替刃を試す

この記事は約4分で読めます。

先日入手し、思いのほか気に入ってしまったVALET AutoStrop。

替刃を研ぐビンテージ片刃カミソリ「VALET AutoStrop」を入手。現行替刃で剃ったり研いだりする
ようやく入手しました。 以前から欲しかった VALET AutoStrop。 このカミソリの存在を知ったのは、ゆっくり神動画がきっかけです。 The World of Traditional Shaving 第12回 Valet AutoStrop 以下の...

そのビンテージ片刃の剃り心地に触発されて今回新たに購入した片刃カミソリが、

GEM型の「Ever Ready」

です。


このEver Readyの使い方は、こちらの

ゆっくり神動画が詳しいです。

Ever Readyのフリップを開けた中はこのようになってます。

大きさ・重さ

サイズを比べてみます。
左から、本品であるEver Ready、VALET AutoStrop、Merkur 33C、Schick Injector (Type G)です。

大きさはMerkur 33Cとほぼ同等です。

重さは、

ハンドルヘッド
Ever Ready39g24g63g
VALET AutoStrop37g29g66g
Merkur 33C29g27g56g
Schick Injector
(Type G)
30g

でした。
VALET AutoStropより若干トップライトで、一般的なカートリッジカミソリに近い重量バランスかと思いました。

剃ってみた

昔買ったスクレーパー用替刃

手元にあるGEM替刃というと、10年ほど前に買ったSTANLEYスクレーパー

の替刃

が、ちょうどありました。

  • 工具用として売っている替刃を顔に当てる?
  • 10年前の炭素鋼で変質していないか?

という懸念が一瞬ちらっと頭をよぎりました。
しかしこれはネタとしておいしいとポジティブに切り替えることにし、10年前に工具用に買った替刃で実験的に剃ってみました。

剃り具合は思いのほか良かった、というか普通にスムーズかつ深剃りもできたことに驚きました。
もしかするとOLFA刃などの他の工作用の刃でもひげ剃れるんじゃ?

Ever Readyの攻撃性は、Valet AutoStropに近いインターミディエートでした(YMMV)。
Valetと比べるとブレードギャップが広く一見アグレッシブな感じを受けましたが、トップキャップに膨らみがあることが攻撃性を相殺した感じと考えます。

この替刃はスクレーパー工具の用途としては、すでに以前からプラスチック製替刃にとって代わられていますので、もはや出番がありません。
現実に直近でこの替刃を使った機会は

昨年、写真の3Dプリンタの白いチューブを水平に切断した時に使ったぐらいでした。

残りの替刃5枚は今後、髭剃りメインにて使用することにします。

フェザーのVALET刃ハイ・ステンレスを流用

まずはVALET刃をそのままEver Readyに装着しました。

単に装着するだけならできました。

しかしGEM刃にはあるSpine(刃背)が、このVALET刃にはないことから替刃全体の厚みに欠けるので、ヘッド内で替刃を挟み込む圧力がかかっていません。
ある程度の力で刃を押すと猫の爪のように刃が引っ込んでしまいました。

これだとひげが太かったり濃かったり、範囲が広かったりする場合、剃っている間に刃が後退する可能性があります。

そこで、ヘッド内でVALET刃が固定されるよう、GEM刃から刃背を外してVALET刃に付け替えてみることにしました。

刃背を外す手順はこの動画を参考にしました。


刃背を外したGEM刃(左上)と、VALETに使用中のハイ・ステンレス(右下)です。

外観サイズにあまり差はなく、上の動画のようにGEM刃をVALETに使おうという意図も共感できます。

外した刃背をVALET刃に嵌めてみました。

そのままEver Readyに装着。

これでVALET刃がしっかりと固定されました。

これでうまい具合に剃ることが出来るようにました。
ただし、その剃り具合はValet AutoStropにハイ・ステンレスを装着したときに酷似していました。
なら刃背を付け替えてまでこの刃をEver Readyで使う必要はなく、Valet AutoStropで剃れば良いと思いました。

Valet替刃はValetで使うのなら、今後このEver Readyの出番はGEM刃を入手した際のみになりそうです。

コメント