コロナの今年の生活は、このブログで記事にするネタに乏しい日常です。
だからといって暇ですることがないわけでもなく、むしろ多忙です。
今年の日常生活での特徴は「勉強」でした。
主に宅建資格の取得を目指してです。
私の本業は全くの異業種ですので、5問免除は適用できません。
民法だけは四半世紀ほど前の遠い昔に一度勉強したことがあるだけ、というほぼ初学者です。
「通学」「独学」「通信」と様々な学習方法。
その中から今回は最大の学習効果を得るために
予備校に通うことにしました。
予備校には4月から通い始めました。
私が感じた予備校のメリデメ
は、
予備校に通ったデメリット
なんといっても費用
ですが、自分の金で通ったことで、「絶対無駄にはしない」というモチベアップに間違いなくつながりました。
予備校に通ったメリット
予備校に通ったメリットは、なんといっても
学習の習慣を身につけることが出来たこと
です。
この重要さがどれだけのものかをレベル表示するなら、最大級「今後の人生にとり、宅建に受かる学力を得ることよりも大きい」レベルです。
学習が習慣化する至ったのには、おおよそ次のポイントが要因と思ってます。
他の人を参考に出来た
- 「全体の中での自分の成績」を常に見ることができる、
- また「同じ講義を受講する他の人がどのような努力をしたのか」を参考にする
これが励みになったり参考になったり、とその都度刺激になり、学習を続けるモチベになりました。
早朝など、学習のためのすき間時間を捻出できるようになった
早朝学習は生活の中に学習を定着させ習慣化させる最も重要なポイントでした。
予備校に通ったことによって本試験までの最終的な学習時間は、予備校での受講時間約200時間を含め、トータルでおおよそ400時間ほどとなりました。
予習復習なしには知識の定着は図れないので、重要なことは予備校以外の場面で学習する自己管理でした。
時間の確保するため、平日は主に早朝時間を利用した学習としました。
当初の早朝学習に対する印象は「寝ぼけた頭に入るんだろうか?」と半信半疑でした。
しかし早朝学習をくり返して慣れてきたら逆に、日中生じるいろいろなことが起こる前のまっさらな頭に入れたほうが、むしろ学習効率は高いということがわかりました。
アウトプットの重要性が分かった
恥ずかしながらこの年になるまで私の試験勉強はずっとインプット偏重でした。
このインプット偏重の固定観念を打破することができたのは、今回予備校に通い答練を繰り返し、アウトプットの重要度が実感できたお陰です。
宣伝するわけではありませんが、この項目別過去問題集は秀逸のものだと思います。
過去問が項目別になってると、アウトプットがインプットと並行して出来ます。
またこの問題集は各問題に出題時の正答率が表示されてますので、宅建試験で大事な「これは絶対落とせない問題」はどこなのか、解きながらわかります。
過去問の解答ペースは、試験1週間前までに全体を3周回。
民法を除いた残り全ては、最終週で4周回しました。
4周で空になった問題集実施表。
その4周でも過去問正答率は満点にはなりませんでした。
でも解答肢各肢に対し頭の中で解説というかツッコミが出来る程度にはなりました。
答練を繰り返したら、ミスを減らすコツを見つけた
答練という言葉自体今回初めて予備校で知りましたが、その答練を通じて私が良くミスすることに気づいた点は、「〇×の付け方」です。
問題文で「・・・正しいものはどれか。」と聞かれたら、普通は各肢に「〇・×」をつけますが、
この問題の肢「~は宅建業法に違反する」の解答が「違反する」場合は、この肢に「〇」を付けることになります。
ではもしこの肢のこの問題文の聞き方が「・・・違反するものはどれか。」となる場合はどうしましょう?
肢が「違反する」なら「〇」をつけると思います。
肢が「違反しない」のなら、「違反する」を否定するので、「×」をつけるのではないでしょうか。
でも私はなぜか解答に集中していると、違反するという「ダメ」な内容の肢には無意識に「×」をつけてしまうミスが大変多いことがわかりました。
この論理のケアレスミスをへらすために、問題文が「・・・違反するものはどれか。」と聞かれたときは、各肢に付けるマークは「〇・×」ではなく「い・る」とすることにしました。
い・るはそれぞれ違反しないのい、違反するのるです。
そのほかに自分がこだわったこと
知識が定着するまでは同時に2科目以上を並行して学習しませんでした。
知識が混同しないように、例えば今週は権利関係だけを学習する、と決めたら「その科目の学習を終える期間は、ほかの科目の学習に入らない」を、本試験1か月前になるまで心がけていました。
テキストから各法律の「本旨」を抜粋し一覧にして理解に努めました。
例えば、
借地借家法
土地や建物は生活の基盤となり、これを借りる者を強く保護する制度。
区分所有法
区分所有建物(分譲マンション)をめぐって生ずる法律問題を解決する法的基準を示し、紛争の発生を未然に防止する。
不動産登記法
所有権・抵当権・賃借権といった権利は目に見えないため、不動産の権利に関する事項を登記簿に記録し、取引の安全を図る必要がある。
どうしても解答がひねり出せないときには法の本旨に照らして考えるためです。
「何のためにその法が制定施行されたのか」主旨に照らしたら、初見の問題でも選択肢の中にある程度解答が見出しやすいです。
試験当日
初めての宅建受験ですのでインプレを詳細に報告します。
試験会場は大学です。
学生用の机椅子が懐かしい感じでした。
最初窮屈さを感じましたが、試験中は集中していたのか窮屈さはいつのまにか忘れていました。
そして受験生の多さというか試験の規模のデカさに驚きました。
糖分を取ると脳が活性化するらしいので、試験会場で試験直前に補給しようとブドウ糖を持っていきました。
試験開始20分前にスマホをしまうよう指示があり、そこから試験の説明が始まりました。
試験は途中退席不可だそうです。
隣と後ろが欠席しており、欠席率の高い試験だなと思いました。
コロナで受験を遠慮したかたが多いのではと思うことにしました。
試験が始まった30分後に、顔写真との照合確認がありマスクを外した以外は、ほぼ集中して受験することが出来ました。
解答した順番は、
- 第48問(統計)
- 第26問~50問(業法・免除科目)
- 第11問~25問(民法以外の権利関係・法令上の制限・税鑑定)
- 第1問~10問(民法)
です。
「自ら貸主のA」「宅建業者であるC」などの引っ掛けを見逃さないように、出来るだけ慎重に解答していたつもりでした。
しかし気が付けば、潜在的に最後に時間に追われる心配をしていたのか、つい先を急いでいたようです。
1時間15分ほどで解答が完了したので、もう一度最初から解きなおしました。
解きなおしたことにより解答を変更することはありませんでしたが、転記ミスによるマークミスを1つ発見することが出来ました。
マークシート本体のチェックの際には、上の写真のように一度マークシートのほぼ真横から見ることで、飛ばしたり重なったりしてる箇所を見つけやすくなります。
この技は学生時代に1個飛ばししてしまい大変な目にあった経験の教訓です。
あとでまとめてマークしようとするとミスの可能性が生まれるので、マークは1問1問ごとに‼
終了直後の手応えは、
- 「権利関係」「法令上の制限」は難しく
- 「税・鑑定」はヤマ通りの出題
- そして「宅建業法」は割と優しい方
という印象を持ち、感覚では35-6点ぐらいではと思っていました。
試験会場を後にし、通っていた予備校で開かれた
採点会に参加しました。
自己採点の結果は…
43点!
内訳は
権利関係 | 10/14 |
法令上の制限 | 8/8 |
税・鑑定 | 3/3 |
宅建業法 | 18/20 |
免除科目 | 4/5 |
です。
引っ掛けにはまることは…
業法で2問引っ掛かってしまいました。
引っ掛からないように、「自ら貸主のA」「宅建業者であるC」などの過去問でよく見るパターンには注意を払っていました。
今回引っ掛かった業法の2問はいずれも「~を除き」という文節により肢の中に一部の例外が設けられていることを見逃し、文末だけを見て解答したところその設けられた一部の例外により正誤が変わってしまう、という引っ掛けでした。
これがなければマジ業法満点…
それでも、これまで予備校では模試で10回近く答練しましたが、最高でも38点でした。
それと比べたら本試験では、過去望むべくもないほど高得点となりました。
この時点での最大限の力を全て出し切れた感があります。
あとはマークミスしてないことを祈るのみ。
合格発表まで
さかのぼること受験前の直前期、自分で答練の機会を得ようと
この予想模試を自分で買ってました。
これを買った直後に、予備校で答練を繰り返す講座があるのを知りました。
それによりこの予想模試の出番はなくなってしまい、結局3回分のうち1回使っただけで、残り2回分は受験まで未使用のままでした。
宅建受験終了直後、せっかく勉強した宅建の知識の活用しようと、
他の資格の学習を始めることにしました。
これら他の不動産関連の資格学習の一環になりそうならと、前述の
未使用の予想模試2回分を、宅建の受験後しばらくしてから解答する
ことにしました。
その結果は、
科目 | 第2回 (本試験10日後) | 第3回 (本試験1か月後) |
---|---|---|
権利関係 | 12/14 | 9/14 |
法令上の制限 | 3/8 | 7/8 |
税・鑑定 | 0/3 | 1/3 |
宅建業法 | 14/20 | 12/20 |
免除科目 | 5/5 | 4/5 |
計 | 34/50 | 33/50 |
でした。
両回とも、製作時に出版元が設定した合格基準点を+1点上回る得点でした。
意外にも忘れてませんね。
合格発表日
午前0時、合格ライン速報
12月の第1水曜日となる2日午前9時半の発表に先立ち、当日の午前0時に、株式会社住宅新報さまのTwitterで合格ラインの速報値が発表されました。
[速報]
不動産適正取引推進機構が本日発表いたしました令和2年度宅地建物取引士資格試験(10月実施分)の合格ラインは38問以上(登録講習修了者は45問中33問以上)です。受験者数168,989人に対し合格者数は29,728人、合格率は17.6%。 #合格ライン #宅建 #住宅新報— (株)住宅新報 (@jutakushimpo) December 1, 2020
合格ラインは過去最高の38点、合格率は17.6%でこちらも近年のなかで高水準とのことです。
自己採点では合格範囲内。
あらためてマークミスしてないことをあと9時間半必死で祈るのみ、といいつつ合格発表にむけてぐっすり寝ました。
午前9時半、合格発表
試験実施団体のWebサイトにて発表されます。
正座してこのサイトを9時半きっかりにリロードしたら、都道府県別のリンクが並んだページに変わっていました。
リンクの中から、試験地の県→受験番号上4ケタをクリックすると、受験番号一覧表のPDFが開きました。
自分の番号を探しましたが、横書き順に並んでいる番号配列を誤って縦書き順と誤認してしまい、一瞬自分の番号が飛んでいると勘違いしてしまいました。
1秒も経たず配列が横並びなことに気づき、程なく自分の番号を見つけることが出来ました!
その後1分も経たずして予備校からもお電話をいただきました。
あとで振り返るとその電話は合格を知らせてくれる意図だったと存じます。
合格できたのは予備校のおかげと思っていますので、お電話いただいてすぐに「合格出来ました。みなさまのおかげです」とこちらからお礼を申し上げました。
翌日、合格証書が届きました。
後日登録した経緯についてはこちらの別記事にしています。
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