コロナ前に買ってたストレートレザー、
Gold Dollar W59。
当時はEbayで1200円台、しかも送料無料という良き買い物でした。
刃先も尖ってるし、一見いかつくて扱いづらそうな恰好ですが、実は刃背の波状突起は指にピッタリ、また刃線も短く実に扱いやすいカミソリです。
でも刃線と刃背は共にスマイリングエッジなのに、刃肩だけはなぜか直線。
これは研いでるとそのうち刃線が直線になってしまいそうです。
ふと刃肩側を調整して円線刃にしてみることを思い立ちましたが、当時はようやく八の字研ぎを練習し始めたばかりでした。
円線刃をまっとうに研げる自信がなかったので「W59を円線刃に」の企ては最近まで塩漬けになってました。
ベルトサンダーでGold Dollar W59のコンケーブを抉ってみました。
ベルトサンダーを購入
最近ベルトサンダーを購入しました。
木工を頑張ってみようと思ったからです。
ベルトサンダーを入手してからの出番は
「刃先に亀裂・スケールはピボットに破断ありと散々のジャンクカミソリを、刃とスケールの患部を削って寸詰まりに加工する」
と、まだカミソリ用途のみ。
まだ細かい作業には慣れておらず、コンケーブを削るという作業にはちょっと向いてないようです。
そこでミニルーターを引っ張り出しました。
ミニルーターですべてを抉ろうとすると、気の遠くなるような時間を要します。
結局はベルトサンダーで粗削りし、微調整をミニルーターで補うという工法にしました。
これで何とか抉り終え、その後耐水ペーパー・ピカールで研磨。
研磨後は
刃を研ぎます。
今回の砥石のラインナップです。
荒砥・シャプトン「刃の黒幕#320」、
中砥・伊予砥「焼成砥石焼磨」、
仕上砥・鳴滝本山合砥、
最終仕上砥・シャプトン「#12000」
です。
研ぎ終わりました。
荒砥では刃先だけ直線研ぎを加えましたが、中砥以降はカミソリの重さによる八の字研ぎのみです。
刃元→刃中→刃先を意識。
Hanging Hair Testも合格。
さっそく剃ってみました
円線刃、想像以上の扱いやすさでした。
肌に点で接触するので、肌に当たってしまう刃線が想定以上の長さになることがなく、危うさを感じることがありません。
ただ、刃肩の線がいびつになってしまっているので、いつか修正することになりそうです。
2年半後にリトライ
使用頻度の高いベルトサンダーはいつしか、細かい作業が出来る程度に扱えるようになりました。
さて、少し前にこのW59を不注意で刃先に亀裂を入れてしまいました。
その後は暇になる今日まで、このW59を亀裂のまま放置してました。
最初の本記事投稿から2年半たった今日、再度ベルトサンダーでコンケーブを削ってみました。
出来上がりはこのとおり。
刃先の亀裂を除去するには尖ったポイントを削るしかありませんでしたが、そのおかげで一層円線刃らしくなりました。
自分的には非常に満足な出来です。
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