つい先日ベアボーンを組んでしまったことにより、

自作熱が再燃してしまいました。
そこで年末年始を利用して
自作PCを組むことにしました。
もちろん動機は、「組みたいから組む」これは否定しませんが、ただそれだけではありません。

この未使用のリージョンフリーなIDEドライブを活かして、DVDやYouTubeをテレビ画面で見る用のPCにする、というのが主な目的です。
DVDドライブだけでなく、
出来るだけ手持ちの余ったパーツを活かす
という方向性で進めます。
この方針だと費用を安くあげることができるので、ついこの間1台ベアボーン組んだばっかりなのにという罪悪感を軽減することにつながります。
手持ちのパーツは、
CPU | AMD Athlon64 X2 5400+ |
---|---|
メモリ | DDR2 SD-RAM 複数枚 |
HDD | 2.5inch SSD 複数 3.5inch HDD 複数 |
DVDドライブ | RW5125A |
ネットワークカード | Pci GW-DS54GR |
見事に枯れた(レガシーともいう)パーツばかりですね…これでもだいぶオクで放流するなり処分して減らしたんですけど。
SSD以外の黄色くしたものは、すでに処分したHP ML115のアップグレード用に入手した、およそ15年-10年前の時代のものです。
従って、枯れてるなりにも1台にまとめることができそうな世代の近さがあります。
これらを活かしてまとめるには、AM2対応の古いM/Bが必要です。
今のM/Bでも5千円ちょっとで買うことができるのに、今更古いM/Bを調達することになりますが
10年以上前のマザーボード(もちろん完動品)がそれ以上安く入手できるのか?
枯れたパーツをまとめるM/Bに求めたい要件として、
- DDR2メモリが4本入る
- TVにつなぐのでHDMI出力対応
- AM2のMicroATX
を念頭にオクを眺めてみました。
すると、なかなかよさそうな出品が見つかりました。
I/Oバックパネルがついていませんが、その分安いです。
バックパネルは3Dプリンタで作ればよいと思って、それをポチ。
入手したM/Bはこちら。
ケースだけは奮発して新品を購入しました。
使用予定のPCIカードはLowProfile対応のWifiカード1枚だけです。
なのでせっかく小さめのMicroATXにするんだし、スリムケースにしました。
一番最初にAthlonXP 1800+で自作を始めたとき以来のスリムケースです。
買ったものをまとめると
マザーボード | 2,800円(1,160円) |
---|---|
CPUクーラー | 500円(660円) |
IDEケーブル | 420円(300円) |
PCケース | 5,478円 |
計 | 9,198円(別途送料2,120円) |
ケース以外はすべてオクで調達。
送料を除き何とか1万円以内に収まりました。
組んでみた
必要なパーツがすべてそろったので、組んでみました。
メモリ4枚を全て活用。
DVDドライブは長さがあるのでメモリと干渉するのではと心配していました。
しかし写真のとおりギリギリ大丈夫でした。
3Dプリントしたバックパネルです。
プリントしたのはこちらの違うボード用のデータです。

左のUSBと真ん中のデジタルオーディオがちょっとずれてますので、後で手直しすることにします。
このスリムケース、難点が1つありました。
光学ドライブを目隠しする「ベイリーフ」が引っ掛かり、トレーが戻りません。
結局ベイリーフは取り外しました。
組みあがって起動を確認しました。
起動するものの不安定
BIOS画面を拝むことはできましたが、起動に時間がかかったり、電源が切れなかったりと不安定な症状です。
まずはBIOSをアップデート。
GIGABYTEのM/BにはQ-Flashという便利なBIOS更新の仕組みがあります。
Betaでない中で最新のF4を導入しました。
しかし不安定は治りません。
つづいて、装着したパーツをひとつひとつ外してみました。
すると相性問題をSSD1枚とメモリ1枚に切り分けることができました。その相性の悪いパーツ2つを除外したらすんなりと安定起動になりました。
その結果、最終構成は
CPU | AMD Athlon64 X2 5400+ |
---|---|
メモリ | DDR2 SD-RAM 6GB |
HDD | 2.5inch SSD 30GB + 3.5inch HDD 160GB |
DVDドライブ | RW5125A |
となりました。
SSDの容量は30GBと小さいものとなりましたが、Win10は入らなくてもUbuntuなら入ります。
OSインスコ
組みあがったあと、インストールするOSはUbuntuです。
目的が「DVD/YouTubeをTV視聴」と限られているサブPCですし、先日組んだベアボーンにより手持ちのWin10のライセンスは完売です。
Ubuntuインストールは容易に完了。
MATE 20.04です。
HDMIの音声が出力されない
自分の環境でこれで解決できました。
$ sudo apt install pavucontrol
でpulseaudio音量調節をインストール。
その後音量調節を実行したら、radeon4200をオフから切り替えできるようになり、音声が出力出来ました。
ただし今のところ起動の都度設定しなおす必要があります。
I/Oバックパネルのデータを手直しし再出力
前述の3Dデータを編集。
ずれてる穴を一度ふさぎ、正しい穴のサイズで切り抜きをしているところです。
編集に使用したソフトは、フリーなCADソフトのその名もFreeCADです。
編集したデータを3Dプリント中。
ピッタリになりました。
せっかく作ったので、Thingiverseにアップしました。

一通り完了したところで、このM/B、
AM2だけでなくAM3のCPUも入る
ことを知ってしまいました。
HP ML115では満足に使えなかったAM2のAthlon X2 5400+が使えるようになっただけで満足してるのに、それより新しい世代の速い(といってもDeskMini RYZENの1/3ですが)CPUまで使えるとは…
オクを眺める日は続きそうです。
後日追記
ちょうど半年後に、CPUをAM3のものに換装しました。

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