2年前に木工旋盤を買ってました。

自作してでも具現化したいものがあったからです。
このたびようやくその第一歩を踏み出すことが出来ましたので、記事化します。
私が具現化したかったものとは、
リンゴの木による漆器シェービングブラシ
です。
3Dプリンタで5年ぐらい前に一度つくったことがありましたが、水回りのようなヘビーデューティー用途でのPLA素材は耐久性に上限があります。

永年の目標でしたが、ようやく集中できる時間がとれました。
23mmのボアビットで穴あけ。

以前頂いたリンゴの枝がまだ手元にあります。
この穴はブラシのノットが入る場所です。
ボアビットが23mmなのは、22mmのノットを入れたいからです。
木工旋盤でウッドターニング
木工旋盤にリンゴの木をセット。
斬るには堅めなリンゴの木でも、ウッドターニングでは十分切削できます。
ウッドターニングはこれまでやってきた木工作業のうち、自分的に一番面白い作業です。
外形の完成。
次の課題は、素材の乾燥収縮が由来のひび割れをどのように埋めるかです。
カシューの麦漆でひび割れを埋める
最初は木工用パテを割れ埋めに使おうと思っていました。
でもこのシェービングブラシは水場で使うもの、かつ口には入れないものです。
先のことを考えて、塗装にはカシュー漆を使う予定です。
自分でも慣れてますし。
塗装にカシューを使うんだったら、パテもカシュー漆で麦漆を作ってパテ代わりにすることにしました。
カシュー塗装の乗りが一番良いと思ったので。
カシュー塗料と同重量の小麦粉を、塗料に混入します。
爪楊枝で混ぜてると、そのうちゼリー状になります。
同じ爪楊枝で割れ部に塗り込みます。
多少厚めに盛ります。
あとで簡単に削れるし、肉痩せをふせぐためです。
自分の経験だとこのような作り方で作ったカシュー麦漆は、2-3日で硬化が始まって、2-3週間でカチカチになります。
カシューで塗装
3度目ほど塗装したあと。
ここで#400ぐらいのペーパーで表面を平滑化します。
6度目ほどの塗装したところで、#800ぐらいのペーパーで再度平滑化します。
そして7度目の塗装が終わったところ。
Maggardから買い置きしていた22mmのシンセティックのノットを乗せたところです。
ノット穴が浅いのでブラシが少し浮いています。
座ぐりでノット穴を深くしてもいいんですが、まずはこの状態でエポキシ二液接着剤でノットを接着して完成です。
本当に作りたい状態にはまだ完成してません
この状態で半年ほどテストしてみます。
麦漆の割れ埋めや、塗装の乗りが問題なさそうでしたら、年末年始ごろには作りたい最終形態を目指そうと思います。
上手くいくかどうかはまだ先の話ですが、

自分でやりきることを目指して、このページで勉強中です。
コメント
さすがエコタウンさん、ここまでやりますか笑
なんか動画でレジンハンドルを自作している人もいるようで、やってみたいとは思ってました
https://www.youtube.com/watch?v=birdf_LltAs
あと、シェービングボウルを「オーブンで作る陶器素材」で自作するのもネタとして面白いかと思ってたところです。
既製品で転用できる素敵な陶器もあるのでどっち使おうか悩むところです。
うにぞうさんこんにちは。
おっしゃる通りレジンはブラシハンドルもですしレザースケールにも使えそうで汎用性が高そうで、興味ある素材でした。
ウッドレジンにすると割れ埋め対策にもなりそうですし。
空気抜きに漬物用の容器を流用できるかどうかの検討でまだ止まってますが、いつかやってみたいと思っています。